佐藤 ハーバードビジネススクールの学生の多くはビジネスの世界でリーダーになることを目指しています。一流のビジネスリーダーになるために、大谷選手の事例からどんなことを学んでほしいですか。
フライ 大谷選手のケースが教えてくれるのは、夢を実現するためには、いかに野心を解き放ち、達成すべき目標を設定し、日々、規律ある行動やふるまいを実践することが大事か。これは学生たちだけではなく、あらゆる人々にとって学びとなるものです。
教材にも書いたとおり、大谷選手は高校時代から「23歳のときにWBC日本代表に選出」「26歳のときにワールドシリーズで優勝」といった感じで、「何歳になったらこれを実現する」という目標を明確に定めてきました。マンダラチャートも何度も更新し、そのたびに新たなアクションプランを書き入れてきたことでしょう。
私がこれから教える授業では、学生やエグゼクティブに自身のマンダラチャートをつくってもらおうと考えています。81マスの中心には、自分が想像しているものよりもさらに野心的なゴールを記入してもらう予定です。
驚くべきは、大谷選手が、高校1年生のときに書いた「運」を高めるための行動の多くを現在も続けていることです。
チャートに書かれたアクションプランの中には「審判さんへの態度」と「あいさつ」といった項目がありますが、いまも大谷選手は打席に入るたびに、球審に軽く会釈をしているのです。YouTubeで話題になっていたので、私も見てみましたが、こんな礼儀正しいメジャーリーガーは見たことがありません。
大谷選手を見ていると、「良い行いは良い結果をもたらす」という法則が真実であることを実感できます。いまや大谷選手に感化された世界中の人々が、良い行いを実践しはじめています。
ハーバード大教授が驚いた
大谷選手の行動とは?
佐藤 日本では、2023年の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で、大谷選手が卓越したリーダーシップを発揮したことが話題となりました。大谷選手のリーダーシップスタイルをどのように分析していますか。







