「予約を受け付けない」
1000円カットのメリットとは?

 一般的な理美容室の多くは、リクルートなどの企業と契約し、「ホットペッパービューティー」のような検索・予約サイトに掲載してもらっています。その上、検索・予約サイトを通じて来店したお客様を管理するシステム(SaaS)も利用しています。

 それらには当然、コストがかかります。こうした費用は、認知度アップや集客に向けた宣伝広告費として重要。「これ無くして理美容室の運営は成り立たない」と言えるほどです。

 とはいえ、全てのお客様が検索・予約サイトを使うわけではありません。中には電話で予約をしたり、日程変更やキャンセルの連絡をしたりする方もいらっしゃいます。

 この際、現場で受話器を取るのは受付担当のスタッフです。少人数の美容室では、スタイリストがお客様の施術中に“手を止めて”対応することもあります。当然ながら、電話を受けている間、作業効率は落ちてしまいます。

 これらの点について、そもそも1000円カットは予約を受け付けていないため、検索・予約サイトに掲載する必要がありません。予約管理システムも不要です。さらに「予約の電話」がかかってくることもないため、理美容師はカットに専念することができます。

 いわば「一石三鳥」の圧倒的なコストカットによって、1000円カットは効率的に利益を生み出しているのです。

 こうした徹底した効率主義も、お客様によっては「サービスの質が低い」と感じられる要因になるかもしれません。とはいえ、どの現場でも理美容師は真摯に仕事に取り組んでいます。1000円カットを利用する際は、一連の仕組みを理解したうえで、上手に活用することが大切です。

 では、具体的にどうすればよいのでしょうか。後編の記事では、「1000円カットで失敗しないためのオーダー方法」を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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