リモートではなく、大阪に拠点を設けた理由
大阪拠点を開設したことについて話すと、「東京からオンラインで対応しても良いんじゃないですか?」と言われることがあります。確かに、関東のクライアントやユーザーでもオンラインで話すことは多く、提案や進捗確認であれば、オンラインで十分な場面は少なくありません。それでも私たちが、わざわざ、人(社員)を大阪に置くことを選んだ理由は、大きく二つあります。
一つ目は、現地でしか生まれない企業やアルムナイとの接点を作るためです。自社で対面でのイベントを企画・運営したり、外部のイベントに参加したりして、関西の企業やアルムナイと触れ合う。退職時の慣習、企業と個人の関係性、人事や企業文化のトレンドまで、関西に身を置かなければ得られない情報があります。東京からの出張でカバーできることには限界があり、関西の実態を肌感覚で掴み続けるには、現地に根ざしたチームが必要だと判断しました。
二つ目は、アルムナイと関西の両方に想いを持ったメンバーが、関西でアルムナイを広める必要があると考えたためです。アルムナイ・リレーションシップがうまく機能する組織には、必ずといっていいほど、その取り組みに「本気の理由」を持つ担当者がいます。同じように、関西でアルムナイ文化を育てるには、関西のことをよく知り、関西に対して個人的な思いを持つ人間が中心にいることが重要だと考えました。
だからこそ、立ち上げ時のチーム編成にはこだわりました。拠点長には、2023年に当社初の新卒社員として入社し、東京オフィスでアルムナイの現場を経験してきたメンバーを送り込みました。彼は非常に優秀ですが、まだ若く、経験が不足しているところもあります。しかし、アルムナイの可能性を信じる彼の想いはとても強く、正社員として入社する前の2022年からインターンとして関東でのアルムナイ市場の立ち上がりを、当事者として目の当たりにしてきました。そんな彼が大阪拠点にいることは、経験豊富な関西出身の新規採用メンバーにとっても大きな力になることは間違いないという確信がありました。そして、アルムナイの可能性を信じ、「関西でもアルムナイを広げて、『別れを資産に』変えたい」という強い想いを持った中途採用メンバーが数名加わってくれました。このようなチームにすることで、「関東でアルムナイを広げてきた文化と知見」と、「関西を地元として愛するメンバーの熱量と“土地勘”」を掛け合わせることができる。このチームの化学反応こそが、関西でのアルムナイの普及を実現する鍵になると考えています。
アルムナイ支援において私たちが企業に伝えていることのひとつは、「退職者との関係は、担当者の言動ひとつで大きく変わる」ということです。同じことは、地域での普及にもいえます。関西のアルムナイ文化を育てるのは、仕組みやツールだけではありません。そこに、本気で関西のアルムナイのことを考える人間がいるかどうか。その点において、素晴らしいチームと、素晴らしいスタートがきれていると、自信を持っています。







