慶応義塾や青山学院に
似ている学風
関西学院は、米国・南メソジスト監督教会から派遣された宣教師によって、1889年に創立された。現在は幼稚園から大学院、インターナショナル・スクールまでを備えた総合学園だ。日本有数の美しいキャンパスに、大学と隣接して中・高等部の校舎がある。
学風が似通っているとされることから、関東の慶応義塾や青山学院によくたとえられる。高等部は男子校だったが、15年4月からは女子にも門戸を開き、共学化した。
毎年度の卒業生数は約380人で、大学進学では例年、90%以上の生徒が推薦により関西学院大に進学する。26年度(26年4月入学)の場合では、他大学に合格した者は現役だけで36人だった。
内部進学者の学部別の内訳は、商学部75人、経済学部70人、社会学部50人、法学部34人、工学部14人などだ。
「『深い学び』を通して一人一人の知性を豊かにする」ことを教育の柱としている。「英語の関学」の伝統がある。英語を母国語とする外国人の教員が各学年に配置され、生きた英語に触れる機会がたっぷりある。
英、米、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国には提携校があり、海外英語研修やホームステイ、授業、クラブ活動などを通して交流している。
関学大との高大連携プログラムもある。法学、経済学などの入門講座が、関学の教授陣によって開催されている。
クラブ活動もすこぶる活発だ。なかでもアメリカンフットボール部は高校王者だ。秋の全国高校選手権大会では優勝18回、春の関西大会では優勝28回を数える。いずれも全国の高校での最多優勝回数を誇る。
関学大のアメリカンフットボール「ファイターズ」は全日本大学選手権大会(甲子園ボウル)で優勝34回を数えるなど大学で全国最強だが、高等部を卒業した選手たちがその主力を形成している。
関学大2年だった奥野耕世は高等部出身で、2018年12月の甲子園ボウルで活躍し、最優秀選手と年間最優秀選手に輝いた。18年5月の日大との定期戦で奥野は、相手の悪質タックルで負傷した。これはメディアで報道され、大きな社会問題になった。奥野は現在、電通キャタピラーズ副将だ。
野球部は1895年の創部で、春夏通算13度の甲子園出場経験がある。旧制の大正時代に、春夏とも各1回、全国優勝を遂げている。
戦後は低迷の時期が続いたが、1998年春に63年ぶりにセンバツ甲子園大会に出場した。兵庫県内で有力校の一つとなり、2009年には夏の県大会で優勝、70年ぶりの甲子園出場となった。
第1回全国中等学校優勝野球大会から現在の夏の甲子園大会まで、地区大会で皆勤出場を続けている高校は全国で15校のみだが、関学高等部の野球部はそのうちの一つだ。
文化系クラブでは、数理科学研究部、宗教部といった独特の部もある。グリークラブは各種大会で必ず賞をとる実力を誇っている。







