20年目に過去最高販売記録を更新
昨年マイナーチェンジが施された三菱デリカD:5。顔つきが精悍になり、新たに三菱自慢の4輪制御システムであるS-AWCが搭載された。
売れ行きは好調である。好調どころか「絶好調」と聞いている。とはいえこのクルマも今年でデビューから19年たち、20年目に入った。他社のミニバンは、この間に少なくとも2回はフルモデルチェンジを施している。なぜデリカは変わらないのか。なぜ変わらないのに売れ続けるのか。その辺りから伺っていこう。
三菱自動車工業 PO(Cross Carline)担当部長柴田直之さん(右)、第II車両技術開発本部 車両運動システム開発部 4輪統合制御設計 担当マネージャー加藤智さん(左)
フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):デリカD:5も今年で19年になります。20年目。長いです。普通なら飽きられて消費者からソッポを向かれてしまってもおかしくないはずです。売れ行きはどうでしょう。
三菱広報・田中さん(以下、田):デリカD:5を発売したのが2007年1月。おっしゃる通り今年で19年たちました。ちょうどリリースを出すのですが、今まで一番売れたのは、2007年度でした。いわゆる新車効果ですね。で、2020年にコロナがあって、そこでいったんドカンと落ちて、2021年度からはずっと右肩上がり、そして2025年度には過去最高の販売台数を記録しました。
F:なんと!20年目のクルマが過去最高記録を更新!
三菱自動車工業 PO(Cross Carline)担当部長柴田直之さん(以下、柴):普通では考えられないことですよね。デリカD:5というクルマが、皆さんに受け入れられたからだと思っています。
デリカミニ効果で女性ファンが急増
F:デリカミニ効果という部分はありませんか?
柴:それはあると思います。大いにある。やはりデリカミニで「デリカ」という名前の認知度が一気に上がった感があります。「デリ丸。」というキャラクターを使った広告戦略もうまくいきました。あれで女性のお客様を多く取り込むことができました。今までやっぱりウチは「男性が乗るクルマ」というイメージが強かったので。
F:ランエボにパジェロの会社ですものね。もっとさかのぼればジープだし。どうしたって男臭くなる(笑)。
柴:私はジャパンモビリティショーなどの展示会で説明員として立つことがあるのですが、お子様連れのお母さんが、「ほら。デリカちゃんがあるわよー」なんて言って子どもの手を引いて寄ってくるんですよ。すごく親しみを持って見てくださるようになった。デリカミニが出るまでは見られなかった光景です。開発を担当するものとしてはとても嬉しく思います。
F:デリカちゃん。D:5に対してちゃん付けですか?デリカミニじゃなくて。
柴:はい。D:5に対してです。お子さま連れのお母さんが「ちゃん」付けで寄ってきてくださるんです。可愛く見てくださる方もいるんだなと。







