デリカPHEV化への野望
F:今年で20年目ですが、大きく変わったことはありますか?
柴:2012年に大きく変えています。それまでのデリカは基本的にガソリン車でしたが、2012年末に2.2Lクリーンディーゼルの4N14を積む仕様が加わりました。
※2012年に搭載されたエンジンは、直列4気筒2.2L DOHCターボディーゼルで、型式は4N14。最高出力148ps、最大トルク360N・m。6速ATとの組み合わせだった。このエンジンは欧州向けアウトランダー搭載エンジンをベースに、ミニバンに合わせて燃費・排ガス・動力性能を最適化したものだ。ディーゼルエンジンは重い。デリカはディーゼル化により車両重量が110kgも増え、サスペンションのチューニングや、ディーゼル特有の振動と騒音対策も行われた。2012年は、デリカ大変革の年と言える。
F:とても言いにくいことだと思いますが、フルモデルチェンジはしないのですか?
柴:そりゃ、いずれはすると思いますが(笑)。
F:そのために、今はどのような準備をされているのですか?
柴:いや、そこはちょっと……いろいろ考えてはいますけど(苦笑)。
F:今のままでも安定して売れるのだから、別に変えなくてもいいやと思っちゃいますよね。
柴:まぁ、そういう部分も正直ありますし、一方で開発する人間としては、やっぱり新しい物を出したいという思いがありますよ。どんどん新しい技術を入れて、新しいクルマを造っていきたい。そこは強く思います。
例えばアウトランダーで出しているPHEV。あれをデリカにも載せたいと。そんな声はネットでもよく見ますよね。デリカにもPHEVのニーズがあるのかなとは、やっぱり思いますね。
F:デリカでPHEV。積めるのかな、あのデカいバッテリーと駆動用モーター。重くなり過ぎませんか?できるのかなぁ……。
柴:できないものはないと思っています。
F:できないものはない、ですか。
柴:ないですよ。もちろんない。必要な開発要素はたくさんあるとは思いますよ。電池をどれだけ載せるのか、どんなモーターを置くのか。
F:今のところ三菱にディーゼルのハイブリッドはないですよね。
柴:三菱はガソリンです。でも、やればできると思います。はい。
「できないものはない」と言い切った柴田さん。いいですね。エンジニアはこうでなければいけません。
このお話は次週に続きます。それではみなさま、ごきげんよう。
(フェルディナント・ヤマグチ)







