航空イメージ航空業界はどんな人材を求めているのか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA 
*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2026」の「キーワードで読み解く!注目21業界『最新トレンド』」の拡大版です。

就職活動で大切な業界研究は難しいことではない。自分の将来を考える「地図づくり」のようなものだ。業界環境を知り、社会の仕組みを理解することが、納得のいく就職への第一歩になる。第10回は航空業界を取り上げる。(DiamondWEEKLY編集室)

高まる国際線の存在感
求める人材像にも変化

 コロナ禍を経て、航空業界はいま大きな転換期を迎えている。これまで主力だった国内線は伸びが落ち着きつつあり、各社は国際線を成長の軸に据え始めた。インバウンド需要の拡大や日本人の海外旅行回復を背景に、増便や新路線の開設も相次いでいる。

 一方で、業界を取り巻く環境は、国際情勢や為替、災害などによって大きく左右される。こうした変化のなかで、航空会社が求める人材像にも変化が生まれている。

 現在の航空業界では、国際線の存在感がこれまで以上に高まっている。背景にあるのは、訪日外国人観光客(インバウンド)の増加だ。加えて、日本人の海外旅行も徐々に戻り始めており、航空各社は欧米やアジアを中心に路線拡充を進めている。

 ANA(全日本空輸)は国際線強化を見据えて新機材の導入を進め、JAL(日本航空)も欧米路線に個室型ビジネスクラスを備えた機材を投入するなど、高付加価値路線への投資を強めている。航空会社同士の提携やアライアンス再編の動きも広がっており、業界全体が国際線重視へと動いている様子がうかがえる。

 一方で、国内線は人口減少やリモートワーク定着の影響もあり、大きな成長が見込みにくくなっている。そのため各社は、国内線では小型機を活用して効率化を図りつつ、収益性の高い国際線へ経営資源を振り向けている。LCC(格安航空会社)も含め、利用者のニーズや予算に応じた選ばれ方が進んでおり、フルサービスと低価格帯のすみ分けも進んでいる。

 こうした変化のなかで、航空業界の採用環境も変わってきた。