ベイカレクローンのメリットを
享受できる企業とは?
正直に言うと、相性の良い顧客はかなり限られる。
最も親和性が高いのは、IT関連の戦略立案が完了しており、実行に移す段階の大手〜中堅企業だ。
先ほども述べたが、社内で戦略を立てた後の実行役が不足している企業や、大手コンサルに実行まで丸投げすると予算オーバーになる企業は、ベイカレクローンに依頼すると「コストを大幅に抑えながら、実働部隊を確保する」というメリットを享受できる。
また、ベイカレクローンはPMO支援や、複数のITベンダーが絡む大型システム導入案件のとりまとめ役としても機能する。本家ベイカレント顔負けの「ワンプール制」で鍛えられた現場担当者は、業界横断の経験が豊富であり、特定の技術への偏りが少ない分、調整役として機能しやすい特性がある。
一方で、相性が悪い企業も多々ある。
まず、戦略策定などの領域において、高度な思考パートナーを求める企業には向かない。ゼロからの事業構造改革、M&A戦略の立案、グローバル展開のプラン構築といった、経営の根幹に関わる上流工程は、ベイカレクローンでは対応が難しい領域だ。
また、「ワンプール制」の強みと表裏一体の弱点として、特定の業界(金融、製薬、エネルギーなど)における深い知見が求められる案件も、戦略系コンサルなどの大手に軍配が上がる。
とはいえ、この記事を一読しただけで、事業会社で働く読者が「やっぱり大手ファームの方が安心」「ベイカレクローンはやめておこう」などと依頼先を決めるのは早計だ。
本連載では何度もお伝えしてきたが、コンサル会社のネームバリューをもとに発注先を決めているようでは、成果が上がりにくいだろう。







