Photo:PIXTA
一貫教育を施すエスカレーター校の半数以上が、利益を出せずに赤字に陥っている。エスカレーター校を運営する全国233学校法人を対象に、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」のデータを集計したところ、121学校法人が赤字となったのだ。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#41では、経常収支差額比率のワーストランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
赤字のエスカレーター校が増加
半数以上が利益を出せない
一貫教育を施すエスカレーター校の半数以上が、利益を出せずに赤字に陥っている。エスカレーター校を運営する全国233学校法人のうち121学校法人は2024年度、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」がマイナスになったのだ。前年度は107学校法人が赤字で、そこからさらに赤字の学校法人が増加。少子化が加速する学校淘汰時代に突入し、学校法人の経営環境はより厳しさを増している。
厳しい経営が続けば、質の良い教育を行うための人件費や設備投資などもままならなくなる。学校が消滅する、学校法人ごと立ち行かなくなるところも出てくる。学生・生徒とその家族、卒業生、学校・教育関係者らは、学校法人の経営について目を向ける必要がある。そこでダイヤモンド編集部では、エスカレーター校を運営する233学校法人を対象に、経営データを軸に5項目を5段階で評価する独自の「裏成績表」を作成した。
裏成績表で評価した5項目の一つ、「稼ぐ力」は経常収支差額比率で測っている。今回は「稼ぐ力が弱い学校法人のランキング」を意味する、経常収支差額比率ワーストランキングを作成した。次ページで、ワースト121位までを公開する。
なお、233学校法人個々の裏成績表は本特集#1~40に掲載しており、今回のワーストランキングで10位までに入った学校法人の裏成績表は以下の記事をご覧いただきたい。
#2『聖心・大妻・鎌倉女子は大学定員割れしていないのになぜ?赤字の首都圏女子エスカレーター15校、残酷な「裏成績表」を公開』
#17『音楽大学に「経営格差」くっきり!国立音大・桐朋学園・東邦音大・洗足学園の“エスカレーター校の裏成績表”を公開』
#20『関西の女子大で閉学・共学化ラッシュ!これから実施しそうな「4校」とは?関西の女子エスカレーター12校の“裏成績表”を公開』
#27『大阪の有名大学群“以外の”エスカレーター14校は赤字だらけ、「裏成績表」で一目瞭然【大阪医科薬科・大阪国際・大阪産業・大阪信愛・大阪大谷・関西福祉・大阪人間科学・四條畷・四天王寺・大阪総合保育・相愛・帝塚山学院・大阪体育・羽衣】』
#29『親和・園田・神戸松蔭が共学化、短大廃止も相次ぐ兵庫のエスカレーター8校の「裏成績表」を公開【芦屋・甲子園・環太平洋・関西国際・兵庫】』
#34『北陸学院、大ピンチ!石川・福井のエスカレーター3校の「裏成績表」を公開【金沢星稜・北陸学院・福井工業】』







