AIロボットの発展は
日本に「千載一遇のチャンス」

――「AIロボティクス戦略」では、AIロボットの発展がわが国にとって大きなチャンスであることが強調されています。

 AIの開発競争は今、米中を軸に世界的規模で進展しており、正直なところ日本は出遅れていると言わざるを得ません。しかし、フィジカルAIの登場により、AIが活躍する場面がサイバー空間での知的作業から、現実世界においてモノを相手とする行動に広がろうとしています。

 つまり、AIに現場で活躍できる「統合力・運用力」が求められるようになったわけです。この状況は、産業用ロボットに高い技術を持ち、豊富な現場データという資産を有しているわが国の強みを活かせる数少ない戦略的機会だと言えるわけです。

――その機会を活かすための支援策として、どのようなものを考えていますか。

 供給側での取り組みとして、国産ロボット基盤モデルをつくり、27年6月頃をメドにベータ版をオープンソースで公開する予定です。その後、順次アップデートしていきます。

 また、AIの基盤モデル開発や社会実装の加速化を支援する国家プロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」を活用し、ロボット基盤モデルの開発に必要となるデータ収集用ロボットの整備や大規模なデータ収集・検証を行い、ロボット基盤モデルの開発・改善を促進していきます。

 需要側に対しては、先ほど申し上げた通り「AIロボティクス実装ロードマップ」に基づき、16の産業分野において短期・中長期の時間軸を踏まえ施策を着実に推進していきます。

◆カーゴニュース本紙から一部を抜粋してお届けしました。インタビュー全文は、カーゴニュースオンラインをご覧ください。「実装ロードマップ」の詳細や、とりわけ物流分野における現時点で具体的な話などを詳報しています。

図表:AIロボティクス活用の基本的方向性「統合力・運用力」が求められる
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