SKハイニックスとサムスン電子
韓国株がAI相場の先導役である理由
現在、世界の株式市場はAI相場の真っただ中だ。株価が下がると、すかさずAI銘柄に買いが入る。6月下旬以降、やや上値の重い場面もあったものの、依然として投資家の買い意欲は旺盛だ。
強気な相場展開を先導するのは、米国の大手ITに加えて、SKハイニックスとサムスン電子である。なぜ韓国の2大半導体メーカーは、これほど躍進が目立つのだろうか。
AI業界では演算装置、データ保存ユニットともに需要が供給を上回っている。特に、メモリーチップの不足は深刻だ。GPUと組み合わせてAI開発に使うHBM、学習データなどを保存するソリッド・ステート・ドライブ(SSD)とともに、日米韓の半導体メーカーの生産ラインはフル稼働状態にある。
それでも、メモリー不足は解消されるどころか、不足が深刻化している。AI開発スピードの加速がすさまじいからだ。23年、オープンAIなどは、新しい推論モデルを開発するのに約37.5日が必要だったという。それが24年は約13.5日。25年は、モデルが急増し約17日だった。
新たな推論モデルをわれ先にと開発し、シェア拡大を目指す――米中の覇権も懸かるAI開発戦争には、より多くのビッグデータが必要になる。データを保存するためには、メモリー半導体を作っても作っても足りないという状況だ。
国レベルでは、韓国が世界トップのメモリー半導体供給国だ。HBM製造に使うDRAMではサムスン電子が40%前後、SKハイニックスは30%前後のシェアを持つ。3位は米マイクロン・テクノロジーの20%強だ(時期や調査によって数%ずつ前後する)。
SSDのベースとなるNAND型フラッシュメモリーでは、サムスン電子が30%強、SKハイニックスは20%強、キオクシアが20%弱。やはり韓国メーカーのシェアが大きい。韓国メーカーがいないと、世界のAIの流れが維持できないといっても過言ではない。







