自民党内で浮かび上がる四大勢力の主導権争い、想定外の早さで始まった高市政権のパワーダウン国会内で記者会見する自民党参院幹事長の石井準一 Photo:JIJI

「総理はどうしたんだ」「外交日程があるのかもしれない」――。7月15日午後の衆院本会議場で交わされた自民党幹部同士の会話だ。この日の本会議では日本維新の会が首相の高市早苗に成立を強く求める副首都関連法案の採決が行われていた。この本会議場に高市が姿を見せなかったことへの素朴な疑問だった。この日の午後には今国会2度目の党首討論が行われてはいたが、外交日程はなかった。

 高市の「サボり」が疑われている。高市は17日の会期延長を決めた本会議も欠席した。高市は恒常的に国会の委員会審議への出席についても極めて消極的で野党の追及をしばしば受ける。しかし、馬耳東風。全く悪びれた様子もなく開き直る。

「呼ばれればちゃんと国会に来ている。答弁書にも自分でペンを入れて懸命に誠実に答弁している」

 本会議への出席は義務付けられてはいないとはいえ、謙虚さはみじんも感じられず権力者の傲慢さが浮き彫りになった。この国会で最大の焦点だった改正皇室典範の成立に至るプロセスも「初めに成立ありき」で「立法府の総意」は全く無視された。この追及にも高市は顔色一つ変えずに強弁した。

「ただ一人の議員が反対したから『総意ではない』と言われたら、ほとんどのことが立ちゆかなくなる」

 しかし、「高市1強」がいつまでも続くはずがない。マスコミ各社の世論調査にはっきりと変化の兆しが見え始めた。20日付の「毎日新聞」が報じた内閣支持率は衝撃だった。前回より10ポイント減の41%。しかも不支持率が支持率を上回り44%。同じ日の「朝日新聞」も同様の傾向を示した。支持率は7ポイント減の53%。不支持率は8ポイント増えて35%になった。