CAFE規制と燃費、悪路性能のジレンマ~なぜターボを積まなかったのか
佐:はい。確かに1.5Lでものすごく走れるかというと、そうではありません。特に今日の試乗会会場のような高地では、空気が薄い分だけ出力も落ちてしまいます。ターボなら過給して空気を押し込めますが、今積んでいるエンジンは自然吸気です。
試乗会&取材は、富士山に近い山の中のオフロードコースで行われた Photo by A.T.
F:ならばなおのこと、ターボを搭載すれば……。
佐:ターボを付けるところまでやると、今度はオーバースペックになってしまいます。ジムニーからシエラ、ノマドまで、基本的には「贅肉を付けていないクルマ」です。エンジンを強化していくと、おそらくトランスミッションが負けてくる。パワーアップに合わせて他の部分も強化しなくてはならなくなる。1.5Lのノンターボ前提で成り立っていたことのバランスが崩れてくるんです。 結果的にあれもこれもと全部やり直すことになり、すると間違いなく今よりも重くなってしまう。そこまでしなくて良いよね、と。そうしたシミュレーションをしながら、1.5Lで行こうと判断したわけです。
≪どうやらターボをポン付けすれば一丁上がり、という単純な話ではないらしい。≫
F:重くなったから力を増やす。力を増やすために周囲を強くすれば更に重くなる。先程の禅問答は、そういう意味だったのですね。するとこの100kg増という数字は、かなり頑張って抑えた結果なのでしょうか。
佐:そうですね。手を入れたのは必要最低限の部分だけです。どれだけホイールベースを伸ばすかにも関わってきますが、必要最低限にしています。
ジムニーノマドの開発陣にインタビュー Photo by A.T.







