一般人の「付け焼き刃の防犯」が
プロのクルマ泥棒に効くはずがない
このように、自動車メーカーのセキュリティシステムすら突破するような手口を、一般ユーザーによる対策で予防できるはずがない。
5万円以下の安価なハンドルロックやタイヤロックは容易に破壊されるだろう。それだけに頼るのは危険だと筆者は考えている。
防犯性能の高さに定評のあるハンドルロック「ディスクロック」 出典:ディスクロック拡大画像表示
防犯性能の高さに定評のあるセキュリティシステム「パンテーラ」 出典:パンテーラ拡大画像表示
愛車を盗まれたくない人は「窃盗団のターゲットにならないよう工夫する」といった根本的な対策が必要だ。
筆者は数年前、間接的にではあるが、自動車窃盗団のリーダー的存在だった男性に話を聞くことができた。彼に「元・窃盗団」の目線で一般層への助言を求めたところ、「盗難防止にお金をかけるとしたらガレージだ」との答えがあった。
Googleストリートビューに
愛車を載せてはいけない
と言うのも、窃盗団は「Googleストリートビュー」を使って、パノラマ画像に写っているクルマの中から標的を探すことが増えているという。オーナーがガレージを建ててクルマを隠しておくと、写真がネットに載らず、窃盗団に見つからずに済むというわけだ。
元・窃盗団の男性の答えからは、ガレージではなく屋外駐車場で管理され、車体の写真がストリートビューに載っているクルマほど、窃盗団の標的になりやすいことがうかがえる。
今すぐGoogleマップを確認し、愛車がストリートビューに写っている人は、Googleにモザイクをかけてもらうべきだ(メニューから申請できる)。過去画像もお忘れなく。
また、「クルマを買い取りたい」と訪ねてくる不審な外国人にも要注意だ。
筆者は盗難被害者への取材も続けているが、話を聞いた人の半数以上が「クルマを買い取りたい」と言って外国人が近づいてきた経験を持つ。オーナー不在の時間帯を狙ってクルマに詳しくない家族に応対させ、情報を探るのだという。
具体的には、2~3人で行動し、1人がオーナー家族と話している間に、残りのメンバーが自動車の状態・逃走経路・防犯対策の状況などを確認する流れだ。
もちろん、容貌や国籍を理由に、他者に偏見を持つことは避けるべきである。だが、あまりに強引な場合や、明らかにクルマを品定めしている場合は、キッパリと退去を求め、状況によっては警察に通報すべきだ。







