ここで言う「上に行く」とは、単なる肩書きや役職上の話ではありません。

 自分の人生の“位置”が変わるということです。見る景色も変わり、任される仕事も変わり、関わる人も変わる。

 その位置を変えるのは、今までの結果しかありません。

 そして「結果を出す」とは「他人を出し抜くこと」ではなく、自分の役割を最後までやり切る誠実さです。その姿勢こそが、人から信頼され、次のステージへと押し上げられていく“本当の力”につながっていくのです。

環境を変えることそのものが
自らを成長させる立派な自己投資

 今の環境で「数字を出しているのに、認められていない」「自分のスキルアップができない」と感じたことはありますか。

 もし、あるならば、場所を変えることを検討してよいかもしれません。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉がありますが、私は半分だけ賛成です。

 置かれた場所が合っていないなら、自分で動いていい。環境を変えることも立派な自己投資だからです。環境を変えれば、見られ方も一瞬で変わることがあります。昨日まで無名だった人が、今日から「必要な人材」に変わることも珍しくない。「上に行く」という評価には、そんな相対的な局面もつきまといます。

 今の場所で咲けていないなら、それは能力が足りないのではなく、単に「土壌が合っていない」だけかもしれません。

 咲ける場所に移動した瞬間、人は驚くほど大きく花開きます。

 とはいえ認められたあとに努力を止めてしまうと、評価は瞬間に下がります。

 また、“他人から見た自分”という視点が、すっぽり抜け落ちていないかについては注意が必要です。

 自分では頑張っているつもりでも、周りから見るとそうは見えないことがある。

 こだわっているつもりでも、それが「誰も得しない自己都合のこだわり」になってしまっていることもある。

 その状態では、どんなに環境を変えても同じ壁にぶつかります。