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学生や学費が集まらず、歯科医師を養成する実力が弱まり、このままでは存続する将来を描けない歯学部はどこか。連載『教育・受験 最前線』では、全国歯学部の実力と経営実態に迫る「歯学部ランキング」を全7回にわたってお届けする。第6回は私立17歯学部について、「淘汰危険度」ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
歯学部に追い風と逆風
存続する将来が描けないのはどこ?
入学者が集まらない歯学部(本連載#59『【私立17歯学部「入学定員割れ」ワーストランキング】5位愛知学院、4位松本歯科、ワースト3は?』参照)は、留年せずに6年間で歯科医師国家試験に合格する割合である「国試ストレート合格率」(留年していない国試合格者数÷6年前の入学者数)が低いことが多い(本連載#60『【私立17歯学部「国家試験ストレート合格率」ランキング】7位朝日大、6位奥羽大、ベスト5に入った“穴場”歯学部とは?』参照)。また、「留年・休学率」は高くなりやすい(本連載#62『【私立17歯学部「留年・休学率が高い大学」ランキング】4位明海大、3位神奈川歯科、1位と2位は?』参照)。
歯学部の入学定員をどれだけ満たしているかを示す「入学定員充足率」(入学者数÷入学定員)が低いと、入学金や授業料の収入が減るので「稼ぐ力」も弱まる。稼ぐ力は、企業でいう売上高経常利益率に相当する「経常収支差額比率」(経常収支差額÷経常収入)で測れる(本連載#63『歯学部「稼ぐ力がない大学」ランキング【私立15学校法人】ワースト4位福岡歯科、3位鶴見大、1位と2位は?』参照)。
赤字が続くと人材や設備などに十分な資金を投じられず、教育や研究の質を維持しにくくなる。「学生が集まらずに、学費も集まらない→学生と教育の質が下がる→学生も学費もさらに集まらなくなる」という、負のスパイラルに陥る。入学定員充足率、国試ストレート合格率、留年・休学率、経常収支差額比率(学校法人)の四つの指標が悪過ぎると、歯学部として将来の存続が危ぶまれるということだ。
歯科医師が多過ぎて稼げない時代が長く続き、歯学部の受験人気は低迷してきた。しかし近年は医療の現場で将来の歯科医師不足が懸念されるようになり、足元で歯学部の受験人気は上昇している。しかしながら財務省は今春、人口減少と医療提供の効率化を念頭に医学部、薬学部と共に歯学部について大胆な定員削減に踏み切るべきだと提言した。
追い風も逆風もある。薬学部のように募集停止は起きていないものの、このままでは存続する将来を描けないところは少なくない。歯科医師を将来目指す大学受験生は志望先を選ぶ際、歯学部ごとに状況は異なることを把握しておいた方がいい。そこでダイヤモンド編集部では、四つの指標を基に、私立17歯学部の淘汰危険度ランキングを作成した。
次ページでは、過去5年間のデータに基づく私立17歯学部の淘汰危険度ランキングを一挙公開する。5位は日本歯科大学の新潟生命歯学部、4位は岩手医科大学(岩手県)。ではトップ3は?







