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世に広く出回る歯科医師国家試験の大学別「新卒合格率」と、歯科医師を輩出する真の実力を測るものと評される「国試ストレート合格率」。大学によっては、この二つの数値が大きく乖離している。新卒合格率が高いだけで「教育力が高くて国試に合格しやすい大学」と思い込むと、入学後に後悔しかねない。連載『教育・受験 最前線』では、全国歯学部の実力と経営実態に迫る「歯学部ランキング」を全7回にわたってお届けする。第3回は私立17歯学部について、「国試ストレート合格率と新卒合格率の乖離幅ランキング」を作成した。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
国試「新卒合格率」100%の大阪歯科
「ストレート合格率」は46.9%
歯科医師国家試験の大学別合格率は、試験結果が出るとすぐに厚生労働省が公表し、新卒者を対象に集計した「新卒合格率」が世に広く出回る。新卒合格率は「新卒合格者数÷新卒受験者数」で算出されるもので、この数値が高いだけで「教育力が高くて国試に合格しやすい大学」と思い込むと、真の実力を見誤る。
2025年国試(第118回)で大阪歯科大学(大阪府)は新卒受験者60人全員が合格し、新卒合格率100%というパーフェクトな成績を収めた。しかし、この国試には新卒出願者が90人いた。出願後に受験までたどり着けなかった者が30人もいたのだ。
留年せずに6年間で卒業して、ストレートで国試に合格した割合である「国試ストレート合格率」(留年していない国試合格者数÷6年前の入学者数)で見ると、大阪歯科大は46.9%。19年入学者128人のうち6年間で国試に合格したのは60人で、半数に満たない。
新卒合格率と国試ストレート合格率に大きな乖離があるのは大阪歯科大に限ったものではない。新卒合格率を算出する際に母数となる新卒受験者は、留年を経験した新卒者もカウントされる。合格する見込みが少ない出願者を卒業試験で落として卒業を延期させるなどして新卒受験者を絞り込む大学もある。新卒合格率で測れる歯科医師を養成する実力は、留年してでも最終的には国試をパスさせる力である。
6年間で歯科医師を養成する実力を測る指標は、国試ストレート合格率にほかならない(本連載#60『【私立17歯学部「国家試験ストレート合格率」ランキング】7位朝日大、6位奥羽大、ベスト5に入った“穴場”歯学部とは?』参照)。
新卒合格率だけで各大学の実力をイメージし、実態とのギャップを知らずにいると、入学後に後悔しかねない。そこでダイヤモンド編集部では私立大学17歯学部を対象に、25年国試におけるストレート合格率と新卒合格率の乖離幅を算出した。二つの合格率が大きく乖離していれば、イメージとのギャップが大きいということだ。
次ページでは、「国試ストレート合格率と新卒合格率の乖離幅」のランキングを公開する。イメージとのギャップが大きい歯学部はどこか。冒頭で取り上げた大阪歯科大は3位。さらに上をいくトップ2は?







