金利上昇“節目”を超えても堅調な株式市場、金利高と株高の両立「今回は違う」論の危うさ3カ月ぶりに一時7万円台を回復した日経平均株価を示すモニター=10月5日 Photo:JIJI

世界的な長期金利の上昇
株式市場の堅調が続く理由

 長期金利が世界的に大きく上昇している。10年物国債利回りをみると、日本で3%、米国で5%の節目をそれぞれあっさりと突破し、なおも上昇の勢いが続いている。

 その一方で、株式市場は堅調が続いている。米国では、NYダウや小型株のラッセル2000などで頭がやや重いが、ナスダック総合やS&P500は最高値圏で推移している。常識的にいえば、大幅な金利上昇は株式相場の重荷になるはずだが、そうはなっていない。

 もし金利上昇がインフレ期待の高まりによるものだとしたら説明はつく。インフレが金利を押し上げると同時に、企業利益も膨らませるからだ。

 日本株の場合、ある程度これが当てはまっていると考えられる。日本では、物価連動国債の価格に織り込まれている将来の予想インフレ率が、ついに日銀が目標とする2%を超えてきた。日本株の堅調さの一部は、このインフレ期待の復活に支えられている。

 さらに、日経平均の予想PERは18倍程度である。過去に比べるとやや割高であるものの、その逆数である益利回りは5.6%ほどと、3.1%の長期金利を約2.5%上回っており、上昇著しい金利水準と比較しても割高感は感じられない。