値上げ続く「第三のビール」いくらになった?

 では、酒税改正によって新ジャンル(第三のビール)の価格はどのくらい上がったのだろうか。この酒税は、28円(引き上げ前)→37.8円→46.99円→54.25円と段階的に引き上げられてきた。

 筆者は2020年10月に始まった改正から、小売店の販売価格を記録している。家庭でよく買われている350ml×6缶パックの価格だ。東京23区内の食品スーパーやドラッグストアの売り場やチラシを見て、それを記録したもの。1回目の酒税引き上げ前にあたる2020年9月、2回目の23年9月、そして3回目の26年9月時点では次の通り。

◆新ジャンル(第三のビール)の価格調査
2020年9月 569~589円/6缶パック ※1缶あたり94.8~98.1円相当
2023年9月 699~715円/6缶パック ※1缶あたり116.5~119.1円相当
2026年9月 779~788円/6缶パック ※1缶あたり129.8~131.3円相当

 続いて10月時点での価格がどうなっているかだが、いくつかチェックしたところ、上がった店とまだ変更前のままの店もあり、すっきりしたデータがそろっていない。店頭在庫が一巡するまで値札を変えないらしい店も見受けられる。

 ただ、1缶あたり約130円だった今年9月時点の価格に、今回の引き上げ7.26円を単純加算すると約137円となる。6缶分だと822円になる。

 10月以降のビールの価格を見ると、チラシ特価で6缶パック988円もある。つまり、ビールと新ジャンルの6缶パックの価格差は160円程度ということか。新ジャンル1缶分程度の差があるので、まだ若干ながら新ジャンルに価格優位性が残っているといっていい。