1缶140円台「格安PBビール」が殴り込み!
先に述べた通り、新酒税を単純加算すると新ジャンルは1缶当たり約137円になる。これに、コストや利益を上乗せすると、10月以降の新ジャンルの販売価格は、1缶140円前後と考えられる。
この数字はなかなか意味深だ。なぜなら、本体価格140円台で大手小売りがプライベートブランド(PB)のビールを次々と発売しているのだ。
セブン「セブン・ザ・プライス ラガービール」330ml、148円(税込162円)。ベトナムで一貫製造することで低価格に
イトーヨーカドーやヨークベニマルからは「セブン・ザ・プライス ラガービール」が本体価格148円(330ml、消費税込み162円)で登場。イオンは「トップバリュ プレミアム生ビール」をリニューアル。少し容量の多い350mlで、本体価格148円(消費税込み162.8円)だ。
他にも、ドン・キホーテはPB「情熱価格」でビールを複数出している。「本格ラガービール」は本体価格139円(330ml、消費税込み153円)と、さすがの驚安だ。
いずれも本体価格は140円台以下に収まっている。新ジャンルと近い価格でビールを売り出す狙いが透けて見える。
ここで、「あれ?」と気づいた人もいるかもしれない。PBビールは日本でスタンダードな1缶350mlではなく、1缶330mlのパターンが多い。これは、海外工場での生産が理由であろう。実際、ヨーカドーやドンキのPBビールはベトナム工場で生産している。
ベトナムでビールといえば「333(バーバーバー)」がメジャーであり、その内容量が330ml。低価格にするには、日本のスタンダードを厳守するよりも、ベトナム工場の生産スタイルに合わせたほうがコストはかからないのだろう。
なお、350mlと330mlの差である20mlは、計量スプーンの大さじ1+小さじ1だ。それほど気になる量ではないが、このわずか20mlの差に、各社が注力する低価格ビールの神髄が詰まっているとも考えられる。
ドン・キホーテのPBビール(HPより)
Photo by Noriko Matsuzaki, Diamond







