特筆すべきは主演の渡辺大氏。かつてこの舞台で泥にまみれた実父・渡辺謙氏の遺伝子を、彼はいい具合にバグらせながら受け継いでいる。水を撥ね散らかしながら絶叫する姿には、昨今のスマートなイケメン俳優が逆立ちしても真似できない「本物の野性」が宿っていました。
舞台後の義丹氏とバイク仲間のみなさん Photo by F.Y.
元宝塚トップスターの“場違いな美しさ”
そして元宝塚トップスターの凰稀かなめ氏。彼女がまた最高に“場違い”で美しい。良い女だなぁ。アングラ劇場のカオスの中に放り込まれた「清く、正しく、美しく」の結晶が、義丹氏の演出により狂気へと変貌していく様は、正にアングラ劇の真骨頂でありましょう。
義丹氏は偉大すぎる父、唐十郎の「呪縛」から逃げるのをやめ、自ら独立する大きなリスクを背負って令和の赤テントを建てました。10日までやっています。気合の入った舞台を、ぜひご覧あれ。
客席ではなんと天才シンガー大空亜由美さんに邂逅。粋で鯔背な男役も演じてしまうマルチプレイヤー。4月には浅草公会堂で大きな舞台があるそうです。
客席でお会いした大空亜由美さん Photo by F.Y.
ということでみなさま、また来週!次週はエルグランドの開発者インタビューをお送りします。
(フェルディナント・ヤマグチ)







