国家やメディアのウソにだまされないために
気長に報道を追い続ける姿勢を持とう
「香港デモ」は本当に米国の仕業なのだろうか?ロシア国営テレビが報じる「米国陰謀論」は「真実」なのだろうか?
これは、断言できない。産経新聞の記事を見ればわかるように、「米国は他国の革命を支援している」とはいえるだろう。しかし、「香港デモ」については、「ロシアの国営メディアがそう報じている」としかいえない。
はっきりわからない件については、早急に結論を出したり、見切り発車で断言しないよう気をつける必要がある。そして、その後の関係者の言動や、報道を気長に追いつづける必要がある。すると、ある日突然「真実」が見えてくるようになる。
私たちが報道に接する際には、「皆ウソをつくことを常に忘れない」というスタンスであるべきだ。この件について「リアリズムの世界的権威」ミアシャイマー・シカゴ大学教授の言葉を引用しておこう。
「リーダーたちは他国だけでなく、自国民にたいしてもウソを使うのであり、彼らがそうするのは、それが最も自国の国益にかなうものであると考えるからだ。
そして彼らのこの考えが、本当に正しい場合もあるのだ。」(「なぜリーダーはウソをつくのか」ジョン・J・ミアシャイマー著、奥山真司訳 164p)
リーダーがウソをつき、マスコミはそれに迎合してウソを広める(朝日のように、外国政府[ここでは中韓]の利益のためにウソをひろめるケースもある)。正直に言うと、日本国民だけでなく、世界中の「庶民」が自国政府やマスコミに深く洗脳されている。
しかし「俺は洗脳されているかもしれないぞ」と疑問を持ち始めたとき、「真実への旅」が始まる。そして「ウソ」と「真実」の距離は、案外近いのだ。