ビジネスモデルを可視化できる

(3)コミュニケーションツールになる
 ビジネスモデルを明確に提示できれば、投資家や融資先への説明に説得力が増します。

 新しいビジネスのネタがどんなに素晴らしいものでも、まずは資本を集めなければなりません。ハイブリッド・フレームを利用してビジネスモデルを構築すれば、そのビジネスがどのような状況のお客様にどんなソリューションを提供するのか、さらには、どうやって利益を生み出すのかを説明するのが簡単になります。

 つまり、強力なコミュニケーションツールになるのです。

 当然、従業員への説明にも威力を発揮するでしょう。

 ビジネスは、従業員に理解してもらえてはじめて効率的かつ効果的に実行されます。どんな顧客を相手にするのか、我が社の商品の推しポイントや強みは何か、利益の源泉は何かを伝えなければなりません。

 このとき思いついたことをその場で言って聞かせるのではなく、ハイブリッドフレームを使ってビジネスモデルとして可視化して提示できれば、項目を共通化、共有化できます。

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 ビジネスモデルについて、その概要を駆け足でお伝えしました。

 この思考法を実践すれば新たなビジネスの創出も可能になり、他社から抜きん出るきっかけになるはずです。詳細を知りたい方は自著『ビジネスモデル思考法』をご覧ください。

 次回からは3回に分けて、星野リゾート代表、星野佳路氏とのビジネスモデルについての対談をお届けします。

※次回は、11月19日(水)に掲載いたします。