そもそも、公務員試験っていつ実施されるか知ってますか? 公務員講座など資格試験の専門家にして弁護士の豊泉裕隆が、公務員への就職・転職を目指す人のために、役立つ情報を提供する連載の第8回。
みなさんこんにちは、弁護士の豊泉裕隆です。今回は、公務員試験っていつやるの?というテーマでお話します。
このテーマは、皆さん要注意です! なぜかと言いますと、平成27年度から、ほとんどの職種で、日程が1ヵ月程度後ろ倒しになっているからです。これは、平成27年度大学卒業・修了予定者から、民間企業等の採用選考活動が8月1日以降に変更され、後ろ倒しになったことに伴うものです。
ですから、今まさにこの記事を読んで「今年の公務員試験を受けよう!」と思った人にも、まだチャンスはあります。是非とも積極的に受験してみてください!
それでは、公務員試験のスケジュールについてお話していきます。これからお話するスケジュールは、すべて平成27年度採用試験のものです。試験の実施日が早い順にお話していきますね。
まずは、国家総合職です。昔の国家1種(国1)で、いわゆるキャリアと呼ばれるものですね。国家総合職の試験は、一次試験が5月24日、二次試験の筆記が6月28日、二次試験の面接が7月上旬~中旬に行われます。国家総合職は一番難しい試験なのに、一番早く実施されるんですね……。
次に、都庁・特別区といった東京都の職員、国の省庁などの職員である国家一般職、国税専門官や労働基準監督官などの国家専門職の試験が実施されます。これらはいずれも一次試験が6月上旬に実施され、二次試験が7月中旬~8月中旬に実施されます。
次に、県庁の試験が実施されます。県庁の多くは、6月末に一次試験を実施します。
最後に、市役所の試験が実施されます。市役所の一次試験の実施日は、県庁と同じく6月末に行うA日程、次いで7月末に行うB日程、最も多くの市が行う9月末のC日程の3つがあります。市役所でC日程のところを選べば、今年の試験を受けるとしても、まだ半年以上あるんですね。最初に今年の試験を受ける人もまだチャンスはあると言ったことが、お分かりいただけたかと思います。
さて、ここまで大まかに公務員試験のスケジュールを見てきました。公務員試験っていつやるのかが分かったら、次はそこに向けての学習スケジュールを立てることが必要です。公務員試験は前回・前々回と述べましたように、とにかく科目数が膨大で時間が足りないというのが最大の特徴です。したがって、この学習スケジュールの立て方で合否が分かれると言っても過言ではありません。
ではいよいよ、学習スケジュールの立て方に入る……のは次回にしましょう(笑)学習スケジュールの話をすると長くなります。
もし可能であれば、学習スケジュールの話を聞く前に、第一志望の職種について考えてみると良いと思います。と言いますのも、一番早い国家総合職と一番遅い市役所では4.5ヵ月の差がありますので、学習スケジュールも変わってきます。
当然のことですが、第一志望に合わせたスケジュールを立てるのが望ましいことですので、次回の学習スケジュールの話を聞く前に、自分の第一志望は何かということを少し考えてみてください。それではみなさん、次回も是非ご覧ください!