実際、リグの稼働数は減少を示しているものの、米国の原油生産量は増加基調を続けて2月6日に終わる週には日量923万バレルとなっている。

 過去のデータを見ても、短期的にはリグの稼働数と原油生産量はあまり連動していない。

 現在の原油市場では、一方でリグの稼働数の減少を背景として、先行きシェールオイルの生産が減少するとの観測が原油相場の押し上げ要因として意識されるものの、他方で原油生産量や原油在庫の増加を背景とした需給緩和観測が押し下げ要因となっている。当面の原油相場では、強弱の思惑が入れ替わりやすいだろう。

 シェールオイルの油井の開発にかかる時間は、従来型の油井の開発にかかる時間よりも短い。リグの稼働数の減少は数カ月程度で原油生産量に影響を及ぼし、年央あたりから米国の原油生産量が減少するとの観測につながっている。

 しかし、実際に原油生産量がどうなるかは、まだ不透明だ。今後も原油相場は不安定な推移が見込まれる。

(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員 芥田知至)