皆さんのような多忙なビジネスエリートの方のなかには、出張の際の新幹線や飛行機の中が、唯一「ひとり」になれる場所であり、リラックスできる場所という人もいらっしゃるかもしれません。
実際に、「新幹線に乗っている時が、一番くつろぐことができる」「機内にいる時、素の自分に戻ることができる」という声をよく耳にします。
ところで、飛行機に搭乗する時、どんなものを機内に持ち込んでいますか?
一流のリーダーたちに同様の質問をしたところ、こんなユニークな答えがかえってきたことがあります。
「スケッチブックと色鉛筆」
「タロットカード」
「ジグソーパズル」
一流のリーダーは、なぜこのようなものを持ち込むのでしょうか?
また、飛行機の中でどんなことをしているのでしょうか?
第20回コラム「なぜ一流のリーダーは、東京―大阪間を飛行機で移動するのか」では、一流のリーダーは「アイデアは移動距離に比例する」、また、「インスピレーションは異空間に身を置いた時に訪れる」ことを知っているため、大阪までの移動の際、新幹線ではなく飛行機で移動することを好む人が多いことを述べました。
一流のリーダーは、飛行機のなかで何をしているのか。
「やっと落ち着いたから、ワインでも飲んでゆっくりしよう」
「せっかくの自由時間だから、思う存分映画を見て楽しもう」
「久しぶりの休み時間だから、のんびり音楽を聞いてリラックスしよう」
このように、やっと訪れた自由時間を「くつろぐ」時間にあてたいと多くの人が思うことでしょう。
ところが、一流のリーダーはそう思いません。機内にいる時間を「くつろぐ時間」として捉えず、「ある時間」として楽しんでいます。
その「ある時間」とは、いったいどんな時間なのでしょうか?
ここで、海外出張の場合を見てみましょう。