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盛岡市で約2年8カ月にわたりホテルに宿泊しながら、盛岡市から生活保護費の住宅扶助計約1440万円をだまし取ったとして、50代の男と40代の女が詐欺罪に問われた事件。こうした“ハードクレーマー”にどのように対処すべきか、トラブルが大きくならないようにするにはどうしたらいいのか、今回は具体的な対応策を解説していきます。(エンゴシステム代表取締役 援川 聡)

市役所では “ハードクレーマー”として知られていた

 盛岡市で約2年8カ月にわたりホテルに宿泊しながら、盛岡市から生活保護費の住宅扶助計約1440万円をだまし取ったとして、50代の男と40代の女が詐欺罪に問われた事件。市役所でも“ハードクレーマー”として有名だったそうです。前回に続き、今回もこのケースを取り上げて考えていきたいと思います。

 この事件の背景には、市役所側の初期対応のミスがあったと考えられます。一度緩めてしまった規則を、再び締め直すことはなかなか難しく、どんどんと雪だるま式に問題が大きくなりがちです。そうならないための対策について解説します。