「改善」と聞くと、随分と些細なことで、企業経営を論じる際には、語るに値しない小さなことだと感じる方も多いのではないかと思われます。昨今は、まさに「イノベーション」が必要なのであって、「改善」はもう時代遅れだといった感覚すらあるのではないでしょうか。しかし、あえてこのような些細な活動の細部にこそ、長期的には企業の持続的競争優位に繋がるヒントが隠されていると考えます。本連載講座では、このような前提に立って「改善」活動のマネジメントについてお話したいと思います。