6月下旬、政府は昨年に続き成長戦略の第2弾を発表した。散々な評価だった昨年を意識してか、今回は女性活用のほか、いわゆる「岩盤」と呼ばれる雇用や農業、医療分野の規制に切り込み、持続的成長を目指している。長年にわたって変えよう、変えるべき、と言われつつも、なかなか打ち破れなかった壁は、今回の成長戦略によってついに突破することができるのか。本連載では、規制改革会議委員である翁百合氏や、労働雇用問題が専門の山田久氏など、それぞれの分野の第一線で活躍する5人の日本総研研究員が、現状の問題点を挙げたうえで、成長戦略における改革の狙いを解説し、改革の実行案を提案する。