2011年3月11日の東日本大震災から、間もなく4年目を迎える。3.11を1000年に一度の災害だったという人がいた。1945年の敗戦以来の歴史的事件だったという人がいた。「絆」「がんばろう」と多くの人が叫んでいた。では、問おう。ここで動かなかったならばいつ動けるのだ、と。
本連載が問うのはシンプルな疑問だ。「日本の企業は3.11後にどれだけ社会貢献ができたのか?」である。人は「3.11を忘れてはならない」と繰り返す。しかし、これまで通りにそう繰り返すだけで、風化に抗うことはできるのか。震災以前から注目されている企業の社会貢献の重要性、その現実を追う。
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