夏休みなど長期休暇にずれ込む振り替え授業

 登校ができない期間中の対応について見てきたが、元々の通常授業数が35週を大きく超える設定で、長期休暇期間への振り替え予定はないとした学校は7校だけだった。

 つまり、ほとんどの学校は夏期長期休暇を中心に、多かれ少なかれ振り替え授業を行う検討をしている。教える先生方も大変だが、大学受験を控えた高3生、そして夏期講習を行う塾業界はこの春の休業要請と合わせて経営を直撃する事態となるだろう。ちなみにこうした振り替え授業で、ICT教材を活用した遠隔授業を行う考えの学校は検討中も含めて40校以上あった。

 51校は未定もしくは検討中とするが、振り替え授業は1~2週間から長くて3週間が想定されている。通常、7月20日前後から40日間程度だから、学校によっては夏期休暇が半減する可能性もある。

 最も多いのは、夏期講習のようなイメージで8月実施を想定している学校で72校あった。7月中を想定しているのは37校で、1週間から10日間程度実施する。1学期の終業式を7月中に行おうというものだ。

 7・8月中を想定している学校には2種類ある。8月8日まで授業を行う予定の日本大学第二(東京・杉並区)のように、1学期を2~3週間延長して8月初旬までとするのが21校。「7月下旬と8月下旬」での実行を考える日本大学・逗子開成・昭和学院など10校は、1学期を1週間ほど延長して2学期の開始を早めようとしている。

 夏期に加えて20校が12月実施も予定している。12月は「未定」とする学校が53校と多いのは、コマ数の不足分を補うという意味からだろう。1月予定の学校が1校だけあった。

 専修大学附属(東京・杉並区)は5月7日から学校を再開し、8日から通常の授業を行う予定だが、「1学期中間試験の廃止、同期末試験終了後の自宅学習・補習期間を廃止、創立記念日を通常授業、夏休みを2日短縮等の措置により授業時間を確保する」と細かい対応を重ねて長期休暇への影響を極力防ごうとしている。対面授業の再開後には、必要な時間数も見えてくることで、各校でも学校行事の調整などにより、同様の検討が進められていくものと思われる。