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機械業界の日系メーカーは、伝統的に高い技術力を持ち、海外でも優位性を発揮してきた企業が多い。しかし、足元では原材料費の高騰や海外の競合の台頭で競争力が衰えている会社も少なくない。特集『26年版・倒産危険度ランキング【危険水域408社】過剰債務企業に迫る「最終審判」』の#11では、機械業界の倒産危険度を検証。“危険水域”にランクインした27社の顔触れを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 井口慎太郎)
中国メーカーの台頭で苦境に陥るメーカーが続出!
建機、ミシン、パチンコで赤信号
船舶や航空機、産業用ロボットに建設機械……。機械業界には幅広い製品が含まれる。技術力と充実したアフターサービスを武器に、グローバルで競争力を発揮している日系企業も少なくないが、原材料費の高騰や海外の競合、特に中国メーカーの台頭によって、じわじわと従来の収益構造を維持できなくなっている企業も多い。
建設用クレーンを手掛ける加藤製作所は今回、5位にランクインした。分析対象となった2025年3月期の純損益は60億円の赤字(前期は42億円の黒字)に沈んだ。中国の子会社清算に伴う特別損失70億円を計上したことが響いた。
建機業界にとって、中国市場はかつてドル箱だった。だが、現地の競合メーカーの成長や、不動産不況によって、同市場で稼ぐことが厳しくなっている。中国メーカーとの差別化や、欧米市場での成長ができなければ生き残るのが難しい環境になりつつあるのだ。
工業用ミシン大手のJUKIは6位となった。24年12月期の純損益は32億円の赤字(前期は70億円の赤字)だった。世界シェアトップであるにもかかわらず、3年連続の最終赤字に沈んでいる。価格が安い中国メーカーの台頭で競争力を失っているのだ。業績悪化が続く中で有利子負債も増え続けている。25年には、ベテラン社員の早期退職を実施するなど収益力の改善を図っている。
今回、ダイヤモンド編集部は機械業界の倒産危険度を独自の指標で検証。その結果、27社が“危険水域”とされるZスコア1.81未満に沈んでいることが分かった。次ページで、その顔触れを紹介していく。







