Photo:PIXTA
情報・通信業界は、大型の設備投資などが不要なことが多く、参入障壁が低い。そのため、新規参入者が多い半面で、撤退も多いのが特徴だ。この“出入り”が多い業界において、倒産という形で撤退する可能性があるのはどの企業だろうか。特集『26年版・倒産危険度ランキング【危険水域408社】 過剰債務企業に迫る「最終審判」』の#10では、情報・通信業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした22社の顔触れを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
情報・通信業の倒産が増加中
GMOが4位にランクインした理由は?
国内の通信業界は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの大手4社が、熾烈な顧客獲得競争を行っている。プレーヤーが4社に限られる理由は、大規模なインフラ整備などが必要で、参入障壁が高いためだ。
一方、情報・通信産業のうち、IT業界に目を向けるとどうか。SaaS(Software as a Service)関連企業をはじめ、大型の設備投資などが不要なことが多く、比較的初期投資が少なくて済む。そのため、参入障壁が低く、新規参入者が多い半面、撤退も多いのがこの業界の特徴だ。
倒産も増えている。東京商工リサーチの調べによれば、2024年の情報通信業の倒産は、425件であり過去10年間で最多だった。
では、「倒産予備軍」はどの企業だろう。
今回、ダイヤモンド編集部は、情報・通信業界を対象に倒産危険度を検証した。その結果、22社が危険水域にランクインしたことが判明した。次ページで、22社の顔触れを紹介していく。







