
瀧口範子
第391回
人工知能は今どの段階にあって、何が課題なのか。「MITテクノロジー・レビュー」が開催した会議で、米国のAI研究と開発を代表する3人がそれぞれの意見を述べた。カギを握るのは、人工知能と人との関係だ。

第390回
うわさ通り、グーグルがアマゾン・エコーの競合製品「グーグル・ホーム」を発表した。他社がモバイルに目を向けている間に、実は家庭用のAIアシスタントが大きな市場になると気づいたアマゾンにとって、手ごわいライバルが出現した。

第389回
アマゾンがビデオ戦略を強めている。少し前、同社がビデオ・ストリーミングのネットフリックスやHuluに対抗する本格的なサービスを始めたことを発表したが、アマゾンはユーチューブのようなサービスも行うという。ビデオで全方向的に闘う模様だ。

第388回
グーグル、フォード、ボルボ、ウーバー、リフトの5社が、自動走行車の市場導入を加速化するための組織を作った。これは技術開発に規制が追いついていないのが現状をうけ、規制組織だけでなく、一般を含めて自走車への理解を深めて機運を盛り上げていこうという意図が感じられるものだ。

第387回
アマゾンが、本格的な映像ストリーミングサービスを開始した。今回のサービスは最新の公開映画やテレビ番組などにアクセスできるようになるもので、先行するネットフリックスに対抗するサービスだ。

第386回
フェイスブックが、元DARPA(国防高等研究計画局)のディレクターで、これまでグーグルの先端テクノロジー部門ATAPを率いていたレジーナ・ドゥーガン氏を引き抜いたという。ドゥーガン氏は、フェイスブックに新設される「ビルディング8」という部門のトップに就く。

第112回
エバーノート本社で採用された最初の日本人で、シリコンバレーでよく知られる外村仁氏が、テスラ「モデルS」から「モデルX」のアップグレードを行った。なぜ買って間もないモデルSを手放したのか。納車日の模様にジャーナリストの瀧口範子氏が密着した。

第385回
フェイスブックが画像を解析してテキスト化する「自動代替テキスト」を英語版のページから実装開始した。これは視覚障害者にとってSNS活用の道を開く朗報である。今後は画像から個人名の特定などより詳しい情報も抽出できるようになるという。

第384回
政府と企業の世紀の対決の様相を見せていた「FBI vs.アップル」のアイフォンを巡る確執が、あっけなく収束した。FBIがサードパーティーの手によってアイフォンのロックを解除することができ、要請を拒んでいたアップルとの法廷での対決を免れたからだ。

第383回
2012年に創設された長文記事中心のコンテンツサイト「ミディウム(Medium)」がじわじわと定着しつつある。ツイッター共同創業者のエヴァン・ウィリアムズが立ち上げた。ライトなコンテンツ全盛時代になぜ人気を集めるのか。

第382回
アップルが、グーグルのクラウドサービスと契約したらしいと話題になっている。アップルにとっては増え続けるiCloudのインフラ費用を抑えるため、またグーグルにとっては伸び悩むB2Bクラウドのシェア拡大に寄与すると期待されている。

第381回
旅行を計画する際に役立つ万能ツール。グーグルがこれに「近い」ものを発表した。「グーグル・デスティネーション」である。

第380回
アップルとFBIの対立が、今後の国防対ユーザーのプライバシーのあり方を決定するような大きな問題にふくれあがっている。両者の論戦は法廷闘争に発展しそうな勢いも見せる中、テクノロジーの進歩により、いずれはメーカー自身もプライバシーレベルを操作不能になる可能性がある。

第379回
シリコンバレーはここ最近ずっとバブルだと言われてきた。スタートアップの企業価値もどんどん大きくなった。このバブルはいずれ弾けると言われつつもう何年も経っているのだが、ついに、ごく最近は方々で見通し不良の声が聞かれる。

第378回
グーグルにシンクタンクがあったとは、知らなかった人も多いだろう。このたび「ジグゾー」と名前を変えてアルファベットのグループに加わった新会社は、世界の様々な課題をテクノロジーで解決することを目指している。

第377回
現在フェイスブック傘下のオキュラスは、自社のVRヘッドセットの能力をフルに発揮できる「お墨付きPC」をPCメーカー2社と共同で発表した。これを揃えれば自宅でもVR体験がある意味保障されるわけだが、一般ユーザーへのVR体験という意味では少し距離ができてしまった。

第376回
セラノス(Theranos)は、医療業界を破壊する新しいメッドテックのスタートアップで、企業評価価値は何と90億ドル。だが、その技術の不完全さに加えて、過大広告のようなマーケティング手法にも現在大きな疑問が集まっている。

第375回
ツイッターで、大掛かりな再編成が起こっている。何かとエグゼクティブレベルでのトラブルが多い同社だが、今回は回帰をかけた再編成が求められる。ツイッターの復活なるか、正念場がやってきた。

第374回
アマゾンの『ダッシュ・リプレニッシュメント・サービス(DRS)』がスタートした。「リプレニッシュメント」とは、補充の意味。そして「ダッシュ」というのは、アマゾンが自動注文に関連してつくったサービス名だ。いくつかの家電メーカーとの提携のもと、洗剤、コーヒー豆、ペットフードなどがなくなりかけると、製品が自動的に注文をする。

第373回
先日シリコンバレーで、電気自動車メーカー、テスラ・モーターズの「モデルS」の試乗運転をした。モデルSには「オート・パイロット」という機能が搭載されているのだが、もちろん部分的ではあるものの、「これが自走運転の感覚だな」と思わせるに十分なのである。
