小栗勘太郎

音楽愛好家
1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。
第58回
【サンタナ「ロータスの伝説」】曼荼羅のごとく様々な音楽の要素が融合し一つの意志の下に統合される
小栗勘太郎
「ロータスの伝説」は、1973年、サンタナ初来日の際の実況録音盤です。この音盤は、音楽が融合する瞬間を捉えています。ここには、ロックもラテンもジャズもファンクも、西洋も東洋もあります。
【サンタナ「ロータスの伝説」】曼荼羅のごとく様々な音楽の要素が融合し一つの意志の下に統合される
第57回
【宇多田ヒカル「ファースト・ラブ」】甘美、歓喜、絶望と嫉妬を謳いあげる少女の恋歌
小栗勘太郎
日本経済が「失われた10年」に突入したころ、宇多田ヒカルという一人の天才が颯爽と登場し、日本の音楽シーンを激しく刺激し、そして鮮やかに舞台から退きました。其処には自由の息吹と音楽の魔法が満ちていました。
【宇多田ヒカル「ファースト・ラブ」】甘美、歓喜、絶望と嫉妬を謳いあげる少女の恋歌
第56回
【モデスト・ムソルグスキー「展覧会の絵」】西欧的合理性では捉えきれないロシアの土着的響きと狂熱のリズム
小栗勘太郎
「展覧会の絵」と言えば、ロシア人作曲家の作品の中でも、最高峰に列せられる一品。夭逝した親友の作品からインスピレーションを得ました。この名作中の名作も、実は生前は一度も演奏されることがなかったのです。
【モデスト・ムソルグスキー「展覧会の絵」】西欧的合理性では捉えきれないロシアの土着的響きと狂熱のリズム
第55回
【ジャミロクワイ「トラベリング・ウィズアウト・ムービング~ジャミロクワイと旅に出よう」】突然変異的な才能の飛躍と閃きが内在
小栗勘太郎
ジャミロクワイの音楽は、一般的には、アシッドジャズと分類されます。が、ジャミロクワイの音楽を一つのジャンルに閉じ込めるのは不可能です。世界中の音楽の『美味しいとこ取り』したような趣すらあります。
【ジャミロクワイ「トラベリング・ウィズアウト・ムービング~ジャミロクワイと旅に出よう」】突然変異的な才能の飛躍と閃きが内在
第54回
【アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ「モーニン」】魅力的な主題に続く妖しく媚薬めいた即興演奏
小栗勘太郎
アルバムの標題曲“モーニン”はジャズに詳しくない人でも、絶対に知っているはずです。ジャズ史に残る名曲。魅力的な主題に続いて繰り広げられる妖しく媚薬めいた即興演奏。たまらなく刺激的です。
【アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ「モーニン」】魅力的な主題に続く妖しく媚薬めいた即興演奏
第53回
【RCサクセション「ラプソディー」】毒を発する反骨精神が宿るロックの楽しさ
小栗勘太郎
RCサクセションが日本のロック界に果たした歴史的な役割は、モーツァルトがドイツ語オペラを創設したのと同じです。英米で発展してきたロックに日本語を完全に載せ、毒を発する反骨精神が宿るロックの奥深い楽しさを教えてくれます。
【RCサクセション「ラプソディー」】毒を発する反骨精神が宿るロックの楽しさ
第52回
【ジョージ・セル指揮クリーブランド交響楽団「ライブ・イン・東京1970」】完璧主義の名指揮者が奏でた生涯最後の名演奏
小栗勘太郎
「ライブ・イン・東京1970」は、ジョージ・セルの生涯最後の録音です。仕事一徹の頑固者が最終的に到達した部下との真の信頼関係。セルを聴いていると、仕事愛と自己主張も悪くない、と感じます。
【ジョージ・セル指揮クリーブランド交響楽団「ライブ・イン・東京1970」】完璧主義の名指揮者が奏でた生涯最後の名演奏
第51回
【クイーン「オペラ座の夜」ボヘミアン・ラプソディ~マイ・ベスト・フレンド】切れ間なく続く音楽の絵巻物そして万華鏡
小栗勘太郎
2013年は、クイーンが正式にデビューして40周年です。4人のメンバー創り上げた万華鏡のような音楽世界は圧倒的です。娯楽の音楽・ロックを、ここまでの進化させたことは、まさに驚嘆に値します。
【クイーン「オペラ座の夜」ボヘミアン・ラプソディ~マイ・ベスト・フレンド】切れ間なく続く音楽の絵巻物そして万華鏡
第50回
【パット・メセニー「アメリカン・ガレージ」】その瞬間に、緑の草原に一陣の風が吹いて……
小栗勘太郎
誰にでも初めて聴いた時の瞬間を憶えている音楽があるものです。パット・メセニー・グループの「アメリカン・ガレージ」を、初めて聴いた瞬間を表せば、緑の草原に一陣の風が吹いて雲を吹き飛ばし……というような感じです。
【パット・メセニー「アメリカン・ガレージ」】その瞬間に、緑の草原に一陣の風が吹いて……
第49回
【ベートーヴェン・交響曲第9番「合唱」作品125】構想から完成まで30年かかった交響曲の最高峰
小栗勘太郎
年の瀬には様々なコンサートが行われますが、特別なのは、やはりベートーベンの「第九」です。構想から完成まで30年。交響曲の形式に果敢に挑戦し、音楽の自由度を大幅に拡大し、シンフォニーに革新をもたらしました。
【ベートーヴェン・交響曲第9番「合唱」作品125】構想から完成まで30年かかった交響曲の最高峰
第48回
【ジョン・レノン「イマジン」】時に美しく、時に儚く、時に強靭で、時に優しい珠玉の10曲から成る組曲
小栗勘太郎
12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。帰らぬ人となってから32年。商魂逞しい音楽業界も、比較的静かな感じです。そう意味では、静かにジョン・レノンに思いを致すのにちょうど良い時期かもしれません。
【ジョン・レノン「イマジン」】時に美しく、時に儚く、時に強靭で、時に優しい珠玉の10曲から成る組曲
第47回
【ミッシェル・ポルナレフ「シェリーに口づけ」】シャンソンの伝統+ロックの洗礼=フランス風ロック
小栗勘太郎
いまから41年間への1971年にどんな事があったでしょうか。実にいろいろなことがありましたが、日本の洋楽マーケットでは、フレンチ・ポップスの人気が盛り上がりました。主役はミッシェル・ポルナレフ。シャンソンの伝統+ロックの洗礼=フランス風ロックが一大旋風を巻き起こしました。
【ミッシェル・ポルナレフ「シェリーに口づけ」】シャンソンの伝統+ロックの洗礼=フランス風ロック
第46回
【R.E.M.「オートマチック・フォー・ザ・ピープル」】青臭く書生っぽく永遠の学生のごとき音楽を貫く
小栗勘太郎
R.E.M.は、しばしば“世界で最も重要なロックバンド”といった描写をされます。彼らは、ロックの原点に立ち返って、日常や常識やオトナの枠から独立した自由な音楽を奏でました。精神性と音楽性の高い融合を実現しています。
【R.E.M.「オートマチック・フォー・ザ・ピープル」】青臭く書生っぽく永遠の学生のごとき音楽を貫く
第45回
【ジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」】クラシックとジャズが運命的に出会い激しい恋に落ちて誕生した音楽の結晶
小栗勘太郎
今日の1枚「ラプソディ・イン・ブルー」は、クラシックとジャズが運命的に出会い、激しい恋に落ちて誕生した音楽の結晶です。当時“シンフォニック・ジャズ”という造語を生み、20世紀の音楽の大きな潮流となりました。
【ジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」】クラシックとジャズが運命的に出会い激しい恋に落ちて誕生した音楽の結晶
第44回
【ゲッツ/ジルベルト「イパネマの娘」】リオ、夏、海、午後の陽光、酒、美少女、作曲家、詩人……そして名曲が生み出された
小栗勘太郎
秋の気配が濃厚な今日この頃です。そんな時に聴きたくなるのは、肩の凝らない癒しの要素が詰まった音楽。そうボサノバです。今日の1曲「イパネマの娘」は、世界で2番目に多くカヴァーされている曲として知られています。
【ゲッツ/ジルベルト「イパネマの娘」】リオ、夏、海、午後の陽光、酒、美少女、作曲家、詩人……そして名曲が生み出された
第43回
【アンディ・ウィリアムス「ある愛の詩」】心を軽くして癒すヴェルヴェット・ヴォイス
小栗勘太郎
日本でも高い人気を誇った米歌手アンディ・ウィリアムスさんが死去しました。享年84。日本のファンを魅了したのは、声と歌唱力に加えてあの人柄です。彼のヴェルヴェット・ヴォイスは、時代を超えた普遍性を持ち、人々の心を軽くし、癒してくれました。
【アンディ・ウィリアムス「ある愛の詩」】心を軽くして癒すヴェルヴェット・ヴォイス
第42回
【ストーン・ローゼズ「石と薔薇」】自信を失くしそうな時に聴くと元気のオーラが降って来る
小栗勘太郎
今日の1枚「石と薔薇」は1989年に発表されました。日本ではバブルの絶頂、世界ではベルリン壁が崩壊した年です。2006年には英国の音楽雑誌で、史上最高の英国のアルバムに選出されました。まさに怪物です。その怪物的な新しさの秘密は、コンビネーションの妙にあります。
【ストーン・ローゼズ「石と薔薇」】自信を失くしそうな時に聴くと元気のオーラが降って来る
第41回
【フランツ・シューベルト「交響曲第9番ハ長調ザ・グレイト D944」】生前は一度も演奏されなかった歴史上屈指の名交響曲
小栗勘太郎
シューベルト、と言えば、一般的なイメージは、「歌曲の王」ですが、「交響曲第9番ハ長調ザ・グレイト」は歴史上の全ての交響曲の中で、どの傑作に勝るとも劣らない屈指の名交響曲です。「真理は単純で美しい」という言葉を思い起こさせる1曲、そして多くの疑問と逸話に包まれた1曲でもあります。
【フランツ・シューベルト「交響曲第9番ハ長調ザ・グレイト D944」】生前は一度も演奏されなかった歴史上屈指の名交響曲
第40回
【ボブ・マーリー&ウェイラーズ「ライブ!」】レゲエが辺境から世界の中心に躍り出る瞬間の熱気を真空パック
小栗勘太郎
夏の音楽と言えば、絶対にレゲエです。レゲエと言えば、絶対にボブ・マーリーです。何故ならば、ボブ・マーリーこそがレゲエの真の凄さを世界に知らしめた男だからです。そしてこの実況録音盤「ライブ!」こそ、レゲエが英国人の魂を鷲づかみにして、世界のレゲエになった瞬間を刻んでいます。
【ボブ・マーリー&ウェイラーズ「ライブ!」】レゲエが辺境から世界の中心に躍り出る瞬間の熱気を真空パック
第39回
【ジョン・コルトレーン「バラード」】超絶技巧を持つジャズの巨人が奏でる歌心溢れるラブソング集
小栗勘太郎
コルトレーンと言えば、硬い、孤高、難解、暗い、前衛といったイメージがあるようです。しかし、この1枚を聴けば、そんな既成のイメージは覆るはずです。恋愛話を酒を片手に旧友に語るがごとくに、愛をめぐる様々な旋律を歌心一杯にテナーで奏でます。
【ジョン・コルトレーン「バラード」】超絶技巧を持つジャズの巨人が奏でる歌心溢れるラブソング集
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