2014.11.4 世紀の悪法が、雇用の現場をかき回す(中) やみくもな規制強化は本末転倒 改正派遣法の本質的問題はどこにある? 世紀の悪法とよばれる派遣法の改正案が、現国会で審議されている。この審議は、制度の視点で行われているが、大きく抜け落ちている視点がある。その視点なくしては、派遣法の目的は果たしえない、本質的な問題を抱えていると言わざるを得ない。
2014.10.21 世紀の悪法が雇用の現場をかき回す(上) 現行派遣法がもたらした雇用崩壊 現行派遣法が、人事部長間で、世紀の悪法と呼ばれていることをご存知だろうか。派遣法は、派遣労働者の保護を目的としているが、その目的を果たしていないと言わざるを得ないからだ。今回から3回にわたって、現行派遣法がもたらした弊害と、派遣法…
2014.10.7 雇用問題を増長した人事部門の無策(下)人材資源のマッチングが雇用問題を解決する 社員のキャリア開発を実現し、モチベーション向上を図るはず の人事異動。この人事異動の悪用と無策が、わが国の雇用問題を深刻化させたと言わざるを得ない。3回シリーズの最終回は、人事部門がおろそかにしてきた人材資源のマッチングの問題を取…
2014.9.9 雇用問題を増長した人事部門の無策(中) 「やりがい」の名の下に社員甘やかしが横行する“世界で最も働きがいのある会社” ビジネスパーソンとしてのキャリアの中で、人は何度か、大化けできるチャンスに出くわす。そうした機会を社員へ与える使命をもつ人事部門が、それを怠ってきたことが、雇用問題を深刻化させている。シリーズの2回目は、人事異動権の問題である。
2014.8.26 雇用問題を増長した人事部門の無策(上) キャリア開発の視点を損なったオトモダチ異動の罪 「私は専務のマンションを購入して常務になりました」 社員のキャリア開発を実現し、モチベーション向上を図るはずの人事異動。この人事異動の悪用と無策が、シニア層、高齢者、若年層などの、わが国の雇用問題を深刻化させたと言わざるを得ない。3回シリーズの初回は、あちこちで見られるオトモダチ異…
2014.8.12 合併してもケンカばかり…起死回生の秘策は“2ちゃんねる”導入 「暴露」「密告」「扇動」「反乱」――“2ちゃんねる”の投稿に対して、このようなイメージをもって眉をひそめる経営者は少なくない。しかし、この“2ちゃんねる”の仕組みを、M&A後の制度、スキル、マインドの統合推進に活用した会社があった。果…
2014.7.29 「鶴の恩返し」の機織り部屋を廃止する!本社至上主義から脱却するための単純な処方箋 昔話「鶴の恩返し」の鶴(おつう)が、「決して見てはなりませぬ」と言った機織り部屋。特に外資系のグローバル本社の下にぶら下がる日本法人には、グローバル本社の方針を日本風にアレンジするなどもってのほか、方針を見ることすら許されぬといっ…
2014.7.15 営業部門よりもエラい!?経営を危うくする人事の特権意識 勤務時間や給与、さらには異動や入退社といった、社員の働き方に大きく関わる人事部門。いつの間にか、「営業よりも偉い」といった特権意識が生まれやすいセクションだ。しかし、人事が必要以上に幅を利かせれば、経営はおかしな方向に行ってしまう…
2014.7.1 「もう人事部とは口をきかない」 最新制度導入がもたらした人事無責任体制 外資系企業を中心に、鳴り物入りで導入されてきた、「人事ビジネス・パートナー制度」。従来の採用課、人材開発課、給与課といった機能に加えて、ビジネス部門別に、「営業部門担当人事ビジネス・パートナー」といった人事担当者を配置して人事サー…
2014.6.17 会議に水を出せない!ホワイトボードを運べない!エクセレントカンパニーの硬直した組織慣習 わが国の国内企業、外資系企業の人事部門のパフォーマンスが、今日、著しく低下している。ここでは、私自身が直面した、人事部門における信じ難くも深刻な実例を、人事制度、組織慣習、人材資質の切り口から紹介し、その原因と解決の方途を探ってい…