
スティーブン・ナギ
経済的・政治的・軍事的に中国と競争しつつ貿易関係の利益を享受するために、日本の対中国アプローチがトラディショナルな、衝突や不和などを和らげたり無効にするようなアプローチへ回帰している。しかしながら、それは中国が日本を経済・政治・安全保障において支配することのない距離感である。

「賛成か、反対か」「イエスか、ノーか」。日本の政治・社会をめぐる言論状況に二極化が目立つ。多様な意見、中道的なものの見方はどこへ行ったのか?スティーブン・ナギ国際基督教大学准教授による論考をお送りする。

安倍首相は、北東アジアにおける歴史修正主義の“独占権”までは持っていないようだ。目的は異なるが、中国の習近平主席と安倍首相はともに、過去を利用して東アジアの将来を形成しようと試みる、歴史修正主義の競争を行っている。

氷河並みの速度でしか進まない日本・中国・韓国の和解。そのカギとなるのは?――カナダ出身で北東アジアの安全保障を研究テーマとする、スティーブン・ナギ国際基督教大学准教授の見方を紹介する。

日本は、日本人は、日本の政治家は、以前よりも“右傾化”しているのだろうか? カナダ出身で北東アジアの安全保障を研究テーマとする、スティーブン・ナギ国際基督教大学准教授の見方を紹介する。
