
横山光昭
ここ1~2年、過去に債務整理をした人が、再び借金をし始めてしまう「借金体質の再燃」が目立っている。2010年に改正貸金業法が完全施行され、借金をしにくい環境が整えられたはずなのだが、なぜなのだろうか。

相続や親族が亡くなられて支払われた保険金などで、一気に多額のお金を手にする人は少なくない。しかし、冷静にその使い方を考えないと、人生を狂わせることになりかねません。

昨今、メディアなどでも盛んに「老後は1億円必要」と言いはやされていますが、本当なのでしょうか。自分たちで考えず、家計相談に来れば全て解決すると思っていた「他人任せ夫婦」のケースで見ていきましょう。

夫婦共働きで稼いでいたのに、出産や病気などで片働きになった途端、生活が苦しくなったという家庭は少なくありません。中には贅沢な暮らしから抜け出せず、生活費にさえ窮してしまうケースも。そうした家庭はどうすべきなのでしょうか。

「億り人」という言葉も生まれ、注目される仮想通貨。しかし、値動きが激しいため、当然のことながらリスクも高い。当初は儲かったものの、はまってしまって大きな損失を抱えたサラリーマンのケースを紹介しよう。

2013年公開の映画に「俺はまだ本気出してないだけ」という作品がありましたが、同じように考えて、無駄な自己投資をするサラリーマンは少なくありません。Tさんもその一人。その結果、子どもの教育費も貯められずにいました。

老後の生活に入った途端、「予定よりも老後資金が減ってしまって困っている」という人は意外と多い。「むだ遣いはしないぞ」と決めていてもだ。老後に入って、慣れない家計管理を任された夫のケースで見ていこう。

家計管理は妻一人に任せきり、褒めるだけ褒めて夫は関与しないという家庭があります。しかし、妻に任せきりにしていると、ひょんなことから空回りをし、気づけば家計がとんでもないことになっていた、というケースは決して珍しくはありません。

結婚願望が強い42歳の独身サラリーマンは、出会い系サイトにはまってしまいました。その結果、結婚費用にと思って貯めていた貯蓄を食い潰していくはめになってしまったといいます。

2017年1月から公務員も利用できるようになった個人型確定拠出年金、通称iDeCo。メリットが多い制度だが、その使い方を間違えると、ヤバいことになってしまう。落とし穴にはまった公務員に例を紹介しよう。

「お金を貯めることが苦手なので、保険で貯めています」という話を聞くことがあるが、正しい貯め方なのだろうか。生活費を除いてあまった5万円を保険にあてていたサラリーマンのケースを見ていこう。

今や、誰しも1枚は持っているクレジットカード。ポイントが貯まったり、割り引きになったりと便利だが、自分に甘い性格の人が使うと、思わぬ落し穴にはまってしまうことになる。

昔、上司に飲みに連れて行ってもらったことに感謝し、自分も部下を飲みに連れて行き、おごりまくっていた独身サラリーマン。その結果、収入は増えても、お金が貯まらず悩んでいました。

「相談無料」をうたう保険の相談所が街にあふれている。保険は難しいことから相談した経験がある読者も少なくないだろう。しかし、安易にアドバイスを信じて契約してしまうと、後に多額の損失を抱えてしまう結果になりかねないから注意が必要だ。

12月にもらったばかりのボーナスが、年明けに全てなくなっているという人が少なくない。もちろん、年末に買い物をし過ぎた人もいるだろうが、実は家計に問題があるケースが多い。

一家の大黒柱である夫を30代後半で亡くし、保険金6000万円の支払いを受けたにもかかわらず、生活が困窮してしまった一家がいます。しっかりと生活設計をしていなかったこと、そして遺族年金の仕組みを知らなかったことが原因です。

年末になると増えるふるさと納税の駆け込み寄付。お得な制度であるだけに、いまだ人気は高いようです。しかし、日常生活で元手が賄えような人は手を出すべきではありません。

1000万円以上も頭金を貯めたにもかかわらず、「住宅ローン減税」のメリットを聞いてフルローンを組んだ男性。その後、貯めていた教育費に手をつけざるを得ない状況にまでなってしまいました。

ローン金額が抑えられ、短期間での乗り換えも可能とあって人気の自動車の「残価設定ローン」。しかし、そこには思わぬ落とし穴があり、“うたい文句通り”にはいかないケースもあるから注意が必要だ。

ここ数年、投資ブームが到来し、投資を始める人が相次いでいる。しかし、まともな貯蓄もないのに始めてしまう人も少なくない。初心者は、まず用途別に三つの口座を用意し、投資資金を貯めることから始めるべきだ。
