
横山光昭
家計診断に来る「家計破綻」予備軍の人たちは、一つの大きな特徴がある。「本当に必要なものなのか」を自分で考えず、友人やセールスマンの言葉を鵜呑みにする人たちだ。

保険に関して「無駄だ」「必要ない」と言って、加入をかたくなに拒否する人がいる。その分を貯蓄や投資に回せばいいのだが、それをしないため、生活苦に陥るケースも少なくない。保険との上手な付き合い方を解説する。

人もうらやむような収入がありながら、貯金ができないという人は少なくない。そうした高所得者にはいくつかの特徴がある。金銭感覚がこだわりによって麻痺していたり、家族へ甘かったりするのだ。

最近、普及し始めた格安スマホ。大手キャリアから乗り換えるだけで、家計の負担は軽くなり、その分を投資に回せば、資産を形成することもできる。しかし、新しいことを受け入れられず、損をしている残念サラリーマンは少なくない。

最近、「老後のために1億円必要」といったセミナーが盛んに開かれています。それにあおられて、投資を始めなければと焦る人も多くいますが、まずは生活防衛資金を貯めることが重要です。

稼いでいるのになぜかお金が貯まらない──。そんな悩みを抱えるサラリーマンは少なくない。しかも、高収入の人に限って。その原因は、「メタボ家計」。気づかないうちに無駄な支出を繰り返しているのだ。

「稼いできたカネはすべて家に入れる」というのが常識も今は昔。夫婦共働き世帯が増え、「別財布」の夫婦が増えている。しかし、そうした夫婦がトラブルに陥るケースは少なくない。

小遣いの金額は多いに越したことはない。しかし、金額が多くても安易に喜んではいけない。というのも、その渡し方次第では、家計に大きな影響を及ぼすことがあるからだ。

なぜだか分からないけど金が貯まらない──。そんな風に感じているサラリーマンの皆さん。もしかしたら、妻が家計から無意識に支出している「妻の隠れ支出」が原因かもしれません。

余裕ができたら少しずつ殖やすことも考えよう!
世の中はデフレ脱却へ向けて動き出し、すでに円安の影響から、輸入品を中心にモノの値上がりが始まっています。よくいわれるように、インフレに強い資産は株式や不動産、外貨など。逆に弱い資産の代表は、預貯金です。2014年1月1日からはNISA(少額投資非課税制度)が始まり、あらゆる意味で投資に前向きになれる環境が整いつつあります。ある程度貯蓄ができたら、資産を“殖やす”ことも考えてみてはいかがでしょうか?

変動費は「通信費」から見直そう!
前回は、固定費の見直し方をお話ししました。そこで、今回は変動費――すなわち、“やりくり”によって節約できる費目の見直し方法を、お話ししたいと思います。変動費は固定費と違い、その人の節約意識や工夫次第で、大きく削減できる場合があります。節約モチベーションを高め、できるだけムダのないようにお金を使っていきましょう。

増税でも理想の「支出の割合」は変わらない!セオリーどおり固定費から見直そう
ただでさえ出費が増えがちな年末年始に、吹き荒れる“増税前に買い物しておけ!”旋風。前回は、そんな風潮にクギを刺すお話をさせていただきました。ただ、平常心で質素に暮らしていても、増税になれば確実に可処分所得は減少します。今回は、それでも貯蓄のペースを落とさないため、特に注意して削っていきたい費目を考えていきたいと思います。

増税前に“絶対”買うべきものは、ほとんどない!消費増税前の「消費行動」を見直そう
2013年もあとわずか。今年思うように貯蓄できなかった人も、来たる2014年には心機一転、もっとお金を貯める年にしたいところ。そこで、今回から4回にわたって「2014年の家計管理のコツ」をご紹介します。消費税増税などのビッグイベントが控える2014年に、家計の“黒字幅”をアップさせる方法を、いっしょに考えていきましょう!

手取りが増えなくても家計の黒字は作れる!守れる!「支出の割合」をきちんと正しく見直そう!(1)
ザイ・オンラインの連載『家計再生コンサルティング』でもおなじみの、家計再生コンサルタント・横山光昭さん。3月中旬発売の新刊『約7000世帯の家計診断でわかった!ずっと手取り20万円台でも毎月貯金していける一家の家計の「支出の割合」』では、連載でも大好評だった"「支出の割合」を知ることで理想的に家計を管理する方法"を深く掘り下げている。 そこで、なぜ「支出の割合」が家計管理において重要なのか、改めて語ってもらった。

みんながもっとも気になっている家計の記事は、「DINKSのお金」だった! ―――節約・家計再生記事アクセスランキング
約7000件の家計相談にのってきた大人気のファイナンシャル・プランナー、横山光昭さんが家計再生のコツを伝授する連載「家計再生コンサルティング」。昨年6月末から今年3月末までに公開された記事の中で、特に人気の高かったコラムトップ10を紹介! みなさん、家計のこうした内容に関心があるんですね……。最近では株価の急上昇で景気回復・賃上げなどの報道もよく目にするようになりましたが、長すぎた不況・デフレの影響でまだまだ苦しい家計のほうが多いのが実態です! 堅実な家計管理・節約を今後もしっかり考えていきましょう。

育ちざかりの子どもがいる家庭は、食費は月の手取り額の16%、通信費は6%程度に収めよう!適切な「支出の割合」で家計のムダを一掃するワザ
中学生、高校生、大学生……と子どもが成長していけば、教育費はもちろん、食費や通信費をはじめとする生活費の全般が増大しがちになります。それでいて、手取りの伸びがその増加に追いつかなければ、赤字家計に転落するリスクは極めて高くなるでしょう。そんな事態を回避し、手取りが増えなくてもずっと黒字の家計を維持するためには、「支出の割合」を決めて家計を管理していくといいでしょう。この連載で何度となくご紹介していますが、「支出の割合」とは"収入を、食費や住居費など、生活する上で必要な支出項目に配分する際、目安とすべきバランス"のことです。今回は、中学生~大学生の子どもを抱え、いよいよ家計管理が厳しくなってくる世帯が「支出の割合」を利用した場合、家計がどう変化していくかをお話ししていきます。

小さな子どもがいる家庭は”保育料貧乏”になりがち!「子どもってお金が掛かるから……」と放置すれば家計はどんどん苦しくなる!
前回から、「家計の支出の割合」についてお話しをしています。支出の割合とは、"収入を、食費や住居費など、生活する上で必要な支出項目に配分する際、目安とすべきバランス"のことです。

第34回
「アベノミクス」の恩恵なんていつ? この先もずっと給料は上がらないかも…?それでも毎月貯金できる”強い家計”を作るコツ
前回まで7回にわたり、単身者、DINKS、子育て世代と、家族構成別の家計の問題点を解説してきました。これらを読んでいただければ、現時点での家計管理のコツが見えてくるばかりでなく、この先家族が増えたり、子どもが成長したときに、家計がどう変化していくのかがイメージできるはずです。今回はそのコツを踏まえて、どう家計管理していけば赤字にならないか、解説したいと思います。

第33回
奨学金を受けるということは、卒業時に子どもが借金を背負うということ。安易な申請は厳禁!
子どもが大学生ともなれば独り立ちまであと少しですが、大学4年間は最も学費がかさみます。私立文系の場合、4年間で400~500万円。理系はさらに学費が上乗せされますし、医科歯科系となったら、この2~3倍は下りません。国公立でも、私立の半分程度の出費は覚悟しなければなりませんから、親には相当の覚悟と準備が求められます。そんなお金のかかる大学生の子どもがいる家庭が、どう家計を運営していけばいくべきか、コツをお話しします。

第32回
高校生は一人前にお金がかかる。本当は厳しいなら無理せず、子どもを交えて話し合おうケース別診断(6)「高校生の子どもがいる家族」の場合
高校生ともなれば、食費も日用品費も大人同然(もしくはそれ以上)にかかり、お小遣いや通信費も増えます。教育費は中学生時代よりアップするケースが少なくありません。大学受験をする子どもが多いいま、それに備えて予備校に行けば、費用がかさみやすくなってしまいます。今回は、そんな高校生の子どもがいる家計を管理するコツについてお話しします。
