
横山光昭
「老後資金は自分で準備する」こうした風潮の高まりから、多くの人が若い頃から貯蓄や運用に励んでいます。その一方で、貯蓄が全くない人、なかには貯蓄どころか、年金保険料を払わず、「加入期間10年」の受給条件に達していない人もいまだにいます。

自分は借金とは無縁だ──。そう思っている人は多い。しかし、34歳の男性は、スマホ決済アプリのキャンペーンに踊らされた揚げ句、クレジットカードの“リボ払い地獄”に陥ってしまった。

支出を管理する際、整体もエステも「疲れを癒やすため」「ストレスを発散するため」などといって「自己投資」と考える人がいる。しかし、それでは一向にお金は貯まらない。

共働きで働いていたものの、子どもが生まれたことで妻が産休や育休に入り、収入が減ってしまう家庭は多い。しかし、それまでの生活水準を下げることができず、赤字に陥っては意味がない。

最近は、離婚も当たり前の時代になってきた。当たり前の話だが、生活はもちろん、お金の流れも大きく変わる。しかし、しっかりと現実をみつめ、お金も考えて使わなければ、本人はもちろんのこと、子どもたちの生活も台無しにしてしまいかねない。

将来に向けて貯蓄を増やしたい――。そう思う気持ちは、みんな同じだ。しかし、最近は家計が赤字の状態でも無理をして投資をしようとする人が目立つから注意が必要だ。

老後資金を蓄えるといった目的で資産を増やそうと考えたとき、預貯金だけでは心もとない面もあり、リスクが少ないものに積み立てながら長期投資していくことはいい。ただ、家計の現状を把握することから始めなければ、後々大変なことになる。

2018年は、スマートフォンアプリによる決済が本格化した「キャッシュレス決済元年」。ポイント還元やキャッシュバックといったキャンペーンは魅力的に映るが、使い方を間違えると、お金がなくなってしまうという本末転倒な事態に陥ってしまう。

将来のために、自分自身に惜しみなくお金を使いたい──。自分の夢や、可能性を追い求めるために「自己投資」することは素敵なことです。ただ、自己投資にばかりお金を使いすぎてしまう人は注意が必要です。

「お金を稼いでいるからといって貯蓄できるわけではない」と言われることが多いが、これは事実で、収入が平均よりもやや高いくらいの家庭ほど、お金を使いすぎてしまう傾向があるから注意が必要だ。

会社を引き継がせたり、生活を見てあげるといった目的で、親が経営する会社に子どもを雇いれるケースは少なくない。しかし、子どもに給料を渡しすぎるとロクなことはないようだ。

高額な商品を購入する際、分割で支払うことができる「ローン」は非常に便利なもの。しかし、安易に利用し過ぎると家計は赤字に陥り、老後資金も貯められなくなってしまう。教育ローンをきっかけに、ローン体質に陥ったケースを見ていこう。

安定収入があることに油断し、老後資金などの準備をしてこなかった人たちが、年金生活が目前に迫ったときに焦り始めるケースは少なくない。関連会社の役員に天下りながら焦っている男性のケースを見ていこう。

お金を貯める目的として、「教育資金や老後資金を貯めたい」という人は多いでしょう。ただ、将来を心配するがあまりに、今の生活に支障を来すほど貯めることにまい進し、生活に困ってしまう人もいます。

子どもには十分な教育費をかけて育て、一人立ちしても困らないようにしてあげたいと思う親は多いはず。しかし、子どもにお金をかけすぎると、自分たちの老後の生活が危うくなってしまいます。

老後の生活を考えて、再雇用制度を利用して再就職するなど、退職後も収入を得る暮らし方を選ぶ人が増えている。だが、生活のレベルを縮小してメタボ家計を改めなければ、老後破綻まっしぐらとなってしまう。

サラリーマン時代は年金や社会保障費は給与から天引きされるが、脱サラして自営業になった場合、自ら確定申告して払わなければならない。しかし、そうした制度を知らず、税金を滞納している自営業者たちも少なくない。

家計相談を通し、生命保険については必要最低限の保障内容で大丈夫だとアドバイスしています。保険の存在意義や性質などに鑑みて、また過分な保障により、多額の保険金を手にした人たちの人生が、あまり幸せだとは思えないからです。

ここ1~2年、過去に債務整理をした人が、再び借金をし始めてしまう「借金体質の再燃」が目立っている。2010年に改正貸金業法が完全施行され、借金をしにくい環境が整えられたはずなのだが、なぜなのだろうか。

相続や親族が亡くなられて支払われた保険金などで、一気に多額のお金を手にする人は少なくない。しかし、冷静にその使い方を考えないと、人生を狂わせることになりかねません。
