
村田雅志
主要国で株高基調が強まっている。背景には米国の利下げ加速期待などのほかに、投資機会に乗り遅れる「FOMO」の投資家心理が働いた可能性がある。想定外の事態が発生しない限り、7月中旬までは株高が続きそうな展開だが、日本株のリスクとなり得る悪材料とは?

政府が備蓄米を随意契約で放出したことで、ようやく「コメバブル」が弾けそうだ。なぜコメ価格の高騰に歯止めがかからなかったのか。備蓄米放出でどこまで価格は下がるのか。コメバブルの背景と今後の展開、そして備蓄米放出リスクを検証する。

年金制度改革関連法案に基礎年金の底上げ策を盛り込む修正案を、自民・公明・立憲民主が合意した。厚生年金の積立金の“流用”は、現役世代の会社員の不満が高まりそうだ。政治への不満は選挙の投票行動へとつながり、その結果を先読みして動く株・為替・債券市場をも揺るがすだろう。

ビットコインに代表される暗号資産が、日本でも「金融商品」になる日の到来が現実味を帯び始めた。暗号資産の保有・売買規模の拡大に弾みがつくと期待されるものの、法的に金融商品と位置付けられるデメリットを指摘する声もある。暗号資産が金融商品になった場合のメリット・デメリットと相場への影響とは?

農林水産省は政府備蓄米21万トンを放出すると発表しました。ただし、コメ価格を下げるためとの説明はしていません。備蓄米放出を決めた背景と、今後もコメ価格の高騰は続くと考えられる理由とは?

2024年の株式市場は概ね好調だった。指標で見ても、金融市場は近年で最もストレスが低い環境だった。しかしその裏で、異変の兆しが見え始めた。24年12月、世界で膨張したマネーが縮み始めている気配を示しているのだ。25年の「マネー縮小」危機に備える投資戦略とは?

#36
ビットコインが歴史的高値圏で推移している。2024年3月には円建てで1000万円台を突破。11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した後はさらに上昇し、12月には一時1660万円まで達した。25年のビットコイン相場の行方と、足元の価格上昇がいつまで続くかを展望する。

外国為替証拠金取引「くりっく365」でトルコリラ円の建玉枚数が急増している。2023年始めまで25万枚前後で推移していたが、一時は80万枚を超え、2024年10月には約72万枚と2年弱の間に約3倍に膨らんだことになる。トルコリラ円の建玉枚数が急増した背景として、トルコの政策運営とトルコリラ円の動きの変化を解説し、トルコリラ円投資のチャンスとリスクを整理する。

日経平均株価が8月5日、前週末終値から4451円安と過去最大の下落幅を記録した。日本株暴落の背景を紐解くと“3点セット”の存在が浮かび上がる。歴史的な下落となっただけに短期の反発は期待できそうだが、持ち直しから上昇基調に転じるのは難題だろう。

今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのハト派的な決定を受けて、株式市場が米連邦準備理事会(FRB)に利下げを迫る「催促相場」に突入する可能性がある。そのとき、円相場はどうなるのか?

欧州中央銀行(ECB)が行った追加緩和は事前の予想を上回るサプライズの内容であった。だが発表直後にユーロ高が進行。日銀のマイナス金利導入後を思わせる結果に市場関係者の評価は芳しくない。ドラギマジックは不発に終わるのか?

日本時間12月17日未明、ついに米国の利上げ決定が発表された。世界経済や金融市場に何が起きるのか。特に日本経済への影響が大きいのは為替だが、どう動くのか

浜田宏一参与の「購買力平価からするとドル円は105円くらいが妥当」との発言が波紋を呼んだ。浜田参与の見方は正しいのか。そもそも、購買力平価とは何を意味するのか。分かりやすく解説する。
