ビットコインが歴史的高値圏で推移している。2024年3月には円建てで1000万円台を突破。11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した後はさらに上昇し、12月には一時1660万円まで達した。特集『総予測2025』の本稿では、25年のビットコイン相場の行方と、足元の価格上昇がいつまで続くかを展望する。(市場・経済ウオッチャー 村田雅志)
トランプ勝利後に加速的に上昇
ビットコインは一時1660万円に
米大統領選挙でドナルド・トランプ氏の再選が決まるとビットコインは加速的に上昇し、2024年11月には円建てで1500万円を突破した。その後、1400万円近辺まで下げる場面もあったものの、12月上旬には再び1500万円台を回復し、同月中旬には一時1660万円まで上昇した。
暗号資産関連の有識者や金融機関の多くは、25年もビットコイン価格に関し強気の見方で、15万~20万ドル(1ドル=150円換算で2250万~3000万円)あたりの予想が多い。筆者も世界的な株価暴落といったネガティブイベントがなければ、ビットコインが底堅く推移するとみている。
24年のビットコインは上下に大きく動く派手な値動きとなった。2~3月の上昇は、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の承認と半減期到来という二つのイベントが続いたためとみられている。
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