春日キスヨ
「おばあちゃんの長生きレシピ」を称賛する人が知らない、高齢者の「宝くじ」の真実
高齢女性の食事づくりは「生きがい」や「喜び」と見なされ、身体への負担は無視されがち。その一方で、高齢男性が家族のために食事をつくった場合は、苦労をねぎらい賞賛されるばかりだ。超高齢社会に根深く残る、女性が家事を担うのが「あたりまえ」とされる性別役割分担意識の弊害とは。本稿は、春日キスヨ『長寿期リスク 「元気高齢者」の未来』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

「正月とお盆しか親に会わない」子どもが見落とす高齢親の重大リスク
親と離れて暮らしていると、年に2回の盆・正月の帰省や冠婚葬祭など、ハレの日の元気な親の姿しか目にする機会がなく、実際はガタがきているのに気づけないことも。また、子の性別によって親からの依存度が変わったり、男親ならではのリスクもあるという。本稿は、春日キスヨ『長寿期リスク 「元気高齢者」の未来』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

「子どもの世話にはならない」強気な80代親の偽らざるホンネ
ひとり暮らしをしている老齢の親は「子どもの世話にはならないから」と口にするが、将来の介護のことなどを具体的に考えている様子はなく、50、60代の子世代は戸惑うばかり。しかし、まだまだ元気なつもりで能天気に構えていると、突如として壁にぶち当たる時が必ずくる。「超長寿化」が進むいま、高齢者を取材し続ける社会学者がシビアな現実を伝える。本稿は、春日キスヨ『長寿期リスク 「元気高齢者」の未来』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。
