【やる気が出ない理由
「周りの人が協力的じゃなく他人事の様な態度だから」(46歳・男性/技術系/新潟県)、「あまり会話がない。とくに頑張ろうと思う仕事内容でもないと感じる」(28歳・女性/営業系/北海道)

③会社の将来ビジョンの有無

【やる気が出る理由】
「いつも先の事を見て居る会社です。建設の業界でも若手育成に積極的です」(44歳・男性/技術系/北海道)

【やる気が出ない理由】
「給料が低いし、意識も低い。現状維持が目標の会社」(24歳・女性/技術系/福岡県)、「仕事をすることで自分が将来どうなるというビジョンが見えないから」(27歳・男性/技術系/大阪府)

やる気を大きく左右する
「3つのポイント」とは?

 このように、前述の3ポイントについては、働く会社の環境によって社員の評価に極端な差が出るようだ。

 ①「評価の公正さ」についての回答の特徴は、成果主義的な評価制度を前向きに捉える声が少なくない一方で、「えこひいき」「サービス残業」など理不尽な待遇に不満が集中していることだ。一時期、運用に慎重論も上がった成果主義的な評価制度だが、根拠が不明瞭な旧来型の評価より、求められる成果が厳しくても実力重視の評価のほうが納得がいくという考え方が、日本の職場にも本格的に根付きつつあるのだろう。会社員は報酬の多寡というよりも、その背景にある評価制度の真贋を見つめているのだ。

 また、③「会社の将来ビジョンの有無」については、「人の成長を重視する会社かどうか」が見られているようだ。「仕事をすることで自分が将来どうなるかが見えない」という前述の回答からは、人材戦略が欠如している経営の実態が垣間見える。

 気になるのは、②「人間関係や職場の雰囲気の良し悪し」というポイントについて、やる気が出る理由として挙げられたケースよりも、やる気が出ない理由として挙げられたケースのほうが圧倒的に多かったことである。「やる気が出ない人」の会社では何が起きているのか。彼らの回答結果でとりわけ目につくのが、職場のガバナンス欠如と上司に対する不満の2点だった。以下にこの2点に絞って、「やる気が出ない人」の意見を紹介しよう。