日本人は「のり」「昆布」「わかめ」を食べるべし

──そうなんですね……。では、日本人の食生活に馴染みのあるものの中でも、とくに身体と脳にいい食べ物を教えていただけますか?

アスプリー 50~100年前に日本人が取っていたような伝統的な和食は、基本的には私が提唱する食事方法に適っています。ただ、最近の日本食はアメリカと同じように添加物を多く含む加工食品が多いので、注意が必要です。

 食材で言えば、魚と海藻──のりや昆布、わかめはとてもいいですね。同じく海のものだと、イクラやとびこといった魚卵もいいでしょう。ただし、無着色のものに限ります。また、魚卵にはいい脂質が含まれているので、なるべく加熱調理しないでください。私は寿司で食べるのが好きですし(笑)、ほかにどんな調理方法があるのかわかりませんが、熱を加えるにしても揚げ物は絶対にNG。体に炎症を起こし、肌の老化にもつながります。

──先ほど、食べ物が自分で合う合わないは「個人で判断する必要がある」とおっしゃっていましたが、自分に合わない食品を見極めるコツはありますか?

アスプリー『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』で提唱している「人生が劇的に変わる2週間プログラム」にトライしてください。まず、ハイリスクな食品を一切口にせず、野菜や魚、米といった「完全無欠な食材」だけのシンプルな食事を2週間続けます。すると、驚くほど気分がよくなり、仕事の能率も上がるはず。

 その変化を実感したら、2週間食べなかった食材を1つずつ取り入れ、自分の身体にどの食材がどのような影響を及ぼすのかを見極めてください。たとえば、赤ピーマンは元気になる人もいれば関節痛を引き起こす人もいる食材ですし、カビに敏感な私の場合、黒コショウを多く食べたら関節が痛くなってしまいます。

 一度、まったくの健康になった状態から「自分にとってハイリスク」な食品を探し出す。このやり方で、自分の身体をハックしてみてください。