『ずるい暗記術』に続き、『ずるい勉強法 エリートを出し抜くたった1つの方法』が発売し、即重版が決定!シリーズ6.5万部を突破した。偏差値30の学年ビリが司法試験に一発合格できた勉強法は、答えが存在する試験に特化した技術です。この技術は「読書」にも応用可能です。「読んだのに忘れた」「読んだのに思い出せない」「読んで満足したけど活かせていない」、そのような人に役立ちます。それでは、『ずるい勉強法』の第2章の内容を紹介します。

「読書」の仕方が変われば、
超加速度的に成長できる

 みなさんは、本を買って読んだだけで満足していませんか?

 私は、1日1~2冊の本を読みます。それらを繰り返し読みながらも、常に新しい本を買い続けています。

 ただ、多くの本を読んでいてふと気づいたことがあります。

「読んだのに覚えていない」
「読んだのに実践できない」
「読んだのに活かせていない」

 読んでタメになったととても充足感であふれていたのに、しばらく時間が経つと、「あれ?何だっけ?」と思い出そうとしている自分がいました。

「これでは意味がない」と思い、本の読み方を変えました。

 本は、教科書や参考書のように一言一句読む必要はありません。読み方さえマスターすれば、時間をかけずにスイスイと読めます。

 インターネットにも情報はあふれていますが、量が膨大なぶん、内容は玉石混淆です。整理されていないものも多いですし、自分にとって必ずしも有益な情報ばかりとは限りません。

 その点、本は先人たちや成功者の知識と経験がギュッと詰まっています。その経験やノウハウを真似すれば、ネットで断片的に情報を拾うよりもわかりやすく、簡単に成功に近づくことができます。自分の頭でゼロから考え、時間をかけて経験を積み上げていくよりも、より短い時間で効率よく学ぶことができます。

 人は、社会人になると、とにかく勉強から遠ざかっていきます。その理由は、1年目、2年目、3年目……と経験を積み重ねていくうちに、それだけである程度できてしまうようになるからです。同じことを繰り返していれば、とりあえず大きな失敗はなく、現状維持はできます。しかし、自分の経験だけにとどまっていては、それ以上の成功や出世は望めません。成長も止まってしまいます。