『ずるい暗記術』が4万5000部のベストセラーとなり、待望の次作『ずるい勉強法』が発売となった。偏差値30の学年ビリが司法試験に一発合格できた勉強法として一定の評価を得たが、その後、「社会で結果を出す」という大きな壁に阻まれた人も多いはず。しかし、試験に合格するための暗記術を社会で応用すれば、意外にも成果につながりやすいのです。
勉強法を変えたときから結果が出るようになった!
かつて私は、何をやっても結果の出ない子どもでした。
小学5年生まで九九もできず、高校時代の成績は不名誉にも偏差値30の学年ビリ。家は貧乏なヤンキー一家でしたし、スポーツも苦手で、女の子にもモテず、とにかくすべてにおいてダメダメな子どもだったのです。
そんな私が、今では弁護士となり、法律事務所を経営し、メディアに出演してドラマの監修もしています。子どもの頃は人前で話すこともできなかったのに、テレビ番組でコメントし、セミナーも開催しています。
今の私が言えることは、勉強も仕事も、どんなに頑張っても、その過程は評価されません。目に見える結果を出さない限り、残念ながら報われないのです。
頑張りが評価されるのは、せいぜい中学校を卒業するまでです。
社会で常に求められるのは、「結果を出すこと」です。試験なら、合格すること。そして社会に出てからは、営業成績を上げる、組織のリーダーになるなど、人から評価され、「成功すること」です。
偏差値30の学年ビリだった私が、弁護士の本業以外にもさまざまな仕事をさせてもらえるなんて想像もしていませんでした。なぜ、ダメダメな私は変われたのでしょうか?
それは、今までやってきた勉強法を捨て、新たな勉強法を自分で編み出したからです。
新たな勉強法とは、「答えを暗記する」方法です。通常なら、問題を解いて答えを確認しますが、私は、「答えを見て暗記し、問題を見て答えを思い出す」というやり方に変えました。
試験では、正しい答えを書くことができれば、合格できます。たとえそのときは理解していなくても、覚えた答えを書いて合格さえしてしまえば、あとから理解する時間はいくらでもあります。私が編み出した暗記術を用いて、短期間の勉強で、司法試験に一発合格できました。