「大学進学時に奨学金を利用したが、その返済が40歳直前まで続く。『奨学金といえども借金』といわれることも多いので、返し終わるまでは結婚できないと思う。繰り上げ返済も考えているが、年収的にキツイ」(20代男性)

「交際中の彼女は共働きで頑張ると言ってくれているが、現実問題として子どもができてからしばらくの間は難しいと感じる。貯金ができるまでは結婚も妊娠も考えられない」(30代男性)

「貯金がない。結婚式の費用も工面できないので」(20代男性)

「結婚はコスパが悪い」は金持ちの考え?
不安があるなら結婚を選べ

 経済的な事情を気にして結婚を考えられないという人は多い。「いつかしたいけれど」「お金が貯まったら」「手当のつく資格が取れたら」「生活が安定したら」……。こんな風に考え、結婚や婚活を先延ばしにしている20代、30代もいるのではないだろうか。

 しかし、こうした「いつか結婚したいが、今はとにかくムリ」という考え方に警鐘を鳴らすのが、"婚活FP"として結婚前後のカップルの資産プランニングや婚活パーティーの主催・参加者フォローを行っているファイナンシャルプランナーの山本昌義氏だ。山本氏は、金銭的な不安を感じている人ほど、結婚を選ぶべきという考えだ。

 公益財団法人・生命保険文化センターの調査では、夫婦の老後の最低生活費は平均して月に22万円、ゆとりのある生活を送るには35.4万円が必要とされている。それに対して将来受け取れる年金額はといえば、年収400万円の人を例にとると年間およそ166万円。月に14万円程度という計算だ。夫婦二人分でも28万円。ゆとりのある生活には足りないが、最低限の生活費は年金でまかなえる。あとはどれだけ貯蓄できるか、といったところだろうか。

 しかし、これが単身者の場合だとどうだろう。山本氏は言う。

「60歳以上の単身者だと、1ヵ月の生活費はおよそ15万円という統計が出ています。受け取れる年金額は14万円ですから、月に1万円ずつの赤字になりますね」

 つまり、いま、生涯独身を選択するということは、赤字の老後を覚悟する必要があるということなのだ。

「いまや結婚は『生存のための選択』といっていいでしょう。老後、赤字を出さずに生きていくためには、信頼できるパートナーと結婚する必要があるということです」