自分が住んでいる地域の
病院を探すには?

内野三菜子(うちの みなこ)
東京都出身。国立国際医療研究センター国府台病院 放射線治療室長。聖マリアンナ医科大学放射線科、埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科を経て、カナダ・トロントのプリンセスマーガレット病院放射線腫瘍科にて、日本人初のクリニカルフェローとなる。並行してトロント大学オンタリオ教育研究所(大学院)医学教育学にて修士号取得。帰国後、国立国際医療研究センター病院を経て、現職。日本医学放射線学会専門医(放射線治療)、がん治療認定医

 自分が住んでいる地域は、どこががん診療連携拠点病院なのか、診療内容はどうなっているのかなどは、国が運営する「がん情報サービス」http://ganjoho.jp/)というサイトに掲載されています。

 がんと診断されて、どの病院に行こうか迷ったら、まずはこのサイトでがん診療連携拠点病院を調べてみましょう。

 また、「もしかして、がんかもしれない」と自覚症状が出た場合は、いきなり、がん診療連携拠点病院に行くのではなく、まずかかりつけの診療所や中小病院で診察を受けましょう。

 紹介状を持たずに大学病院やベッド数500床以上の大病院に行くと、割高な初診料が余分にかかります。

 診療所や中小病院または人間ドックで、がんの疑いがあることが分かれば、紹介状を書いてくれて、適切な治療を受けられる地域がん診療連携拠点病院につないでくれます。

「がん診療連携拠点病院」は、「がん情報サービス」のサイトで調べたり、かかりつけ医や、人間ドックで紹介してもらう。