国を挙げて、業界を挙げて、
足並み揃えて真夏を乗り切る
5回にわたって提言させていただいた「夏の計画停電を回避するための節電対策」、おさらいすると次のようになる。
●ピーク時の電力需要を抑える
●使用電力の約3割を占めるエアコンに的を絞る
を大前提として、
1.エアコンを最新型の省エネタイプに買い替える
2.昼休みを13時~15時の2時間にする
3.夏休みは全社員一斉にとる
4.夏休みの期間を長くする
5.土日を営業日にして平日に休む
6.夜間に営業する
これらの対策には共通しているポイントがふたつある。
ひとつは一個人・一企業だけで行うのではなく、業界を挙げて国を挙げて、みんなで足並みを揃えることが必要だということ。
土日休業や夜間営業といった営業日・時間の変更などは、いちばん効果的で、しっかり準備さえしておけば用意に実施できる。しかし、業界全体、社会全体で取り組まなければ、節電どころではなくなってしまう。
「平日に休むような会社とは取り引きしない」といった風評になってしまえば、土日営業など不可能。積極的に取り組んでいる企業が損をするのでは、節電効果など望めないのだ。